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愛知 高浜市役所 男が油のようなものかぶり着火 職員3人けが

14日午後、愛知県の高浜市役所で男が油のようなものをかぶって火をつけ、近くにいた職員3人が軽いけがをしました。男はその場で逮捕されましたが、重傷とみられるということです。市によりますと、およそ2年前から、男との間で納税に関するトラブルがあったということで、警察がいきさつを調べています。

警察によりますと16日午後3時ごろ、愛知県の高浜市役所の1階で、60代の男が自分の腹部を刃物のようなもので刺したうえ、油のようなものをかぶって火をつけました。

火は20分ほどで消し止められ、男はその場で建造物侵入の疑いで逮捕されましたが、やけどを負うなどして病院に搬送されました。

消防によりますと、重傷とみられるということです。

また、警察や消防によりますと、近くにいた職員3人が病院に搬送されましたが、いずれもけがの程度は軽いということです。

高浜市役所によりますと、男は油が入ったとみられるペットボトルを持って叫びながら市役所に入ってきて、職員の説得には応じず、みずから油をかぶって火をつけました。

職員がさすまたなどを使って動きを封じようとしましたが、「死んでやる」などと叫んでいたということです。

市によりますと、およそ2年前から男との間で納税に関するトラブルがあったということで、警察が詳しいいきさつを調べています。

高浜市役所 市民の立ち入り禁止 窓口業務すべて停止

愛知県の高浜市役所によりますと、16日午後3時ごろ、市役所内の自動音声で「市役所で火災が発生している」として来庁者や職員に避難が呼びかけられたということです。

午後4時15分ごろになって、2階以上のフロアは安全が確認できたとして、職員は戻ってきたということですが、市民の立ち入りは禁じていて、窓口業務もすべて停止しているということです。

近くに住む女性「緊迫した雰囲気」

高浜市役所の近くに住む30代の女性は「午後3時すぎ、パトカーなどが集まっていて規制線が張られていたので驚きました。救急車で運ばれていく人もいて緊迫した雰囲気でした。穏やかな雰囲気の役所なのでこんなことが起こって怖いです」と話していました。

高浜市役所の職員「叫びながら入ってきた 怖かった」

当時、高浜市役所の1階にいた職員は「いきなり叫びながら入ってきて、職員のほうに灯油のようなものをまいてきた。別の職員がすぐに市民を避難誘導した。私自身、怖かったですが、市民の方々を落ち着かせようという思いで必死でした」と話していました。
07/16 16:18
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