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「手足口病」の患者 この時期では過去10年で最多

主に子どもが感染し、手足や口に発疹ができる「手足口病」の患者が、この時期としては過去10年で最も多くなっていて、専門家は「流行はしばらく続く可能性がある」として、手洗いなどの感染対策を呼びかけています。

「手足口病」は手や足、それに口の中などに発疹ができるウイルス性の感染症で、主に幼い子どもの間で、夏ごろに流行し、まれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。

国立感染症研究所によりますと、今月7日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された患者数は3万5960人で、1医療機関当たりでは11.46人と前の週よりも3.01人増え、この時期としては過去10年で最も多くなっています。

地域ごとでは、
▽三重県が25.98人と最も多く、
次いで、
▽埼玉県が18.8人、
▽富山県が18.76人、
▽広島県が16.99人などとなっていて、38の都府県で国の警報基準となっている5人を超えています。

日本小児科医会で感染症対策に携わる峯眞人理事は「ここ数年、大きな流行がなかったため、感染したことのない子たちが一定数いて、保育所や幼稚園などで一気に広がっていると思う。原因のウイルスが複数あるので何度もかかることがある。流行はあと1か月ほどは続く可能性があるので、手洗いや唾液に触れないようにするなどの対策を取ってほしい」と話していました。
07/16 16:36
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