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G7貿易相会合始まる 中国によるEVなど過剰生産問題 対策議論へ

G7=主要7か国の貿易相会合が16日からイタリアで始まりました。中国によるEVなどの過剰生産問題への懸念が強まる中、具体的な対策に向けて、G7として結束した姿勢を示せるかが焦点です。

イタリア南部カラブリア州のビラ・サン・ジョバンニで16日から始まったG7貿易相会合には日本から齋藤経済産業大臣と上川外務大臣が出席しています。

イタリアのプーリア州で行われた先月行われたG7サミットの首脳宣言では、中国によるEVや太陽光パネルなどの過剰生産が、各国の経済を弱体化させているとして懸念を示したほか、中国に対し、世界的なサプライチェーンの混乱につながりかねない重要鉱物の輸出規制を控えることなどを求めました。

今回の会合でも中国を念頭に過剰生産問題や輸出入の規制などで貿易相手国に圧力をかける「経済的威圧」への対処、特定の国や地域に過度に依存しないサプライチェーンの構築などが主要なテーマとなる見通しです。

会合は17日まで開かれ、議論の成果として閣僚声明が採択される見通しで、中国による過剰生産問題に対し、アメリカやEUなどが懸念を強める中、具体的な対策に向けて議論を深め、G7として結束した姿勢を示せるかが焦点です。

齋藤経産相「規律を作り上げていくことが大事」

会合を前に齋藤経済産業大臣は、記者団に対し「大国による保護主義が台頭し、自国の産業を不当に優先するような政策が出てきているほか、重要な物資の輸出を管理する動きも強まるなど、国際経済秩序を揺るがしかねない事態が進行している。これらを放置すると弱肉強食、ルール無視の世界になりかねず、不当な政策を阻止する規律をしっかりと作り上げていくことが大事だ」と述べました。
07/16 06:16
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