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聖火がパリ エッフェル塔近くの広場へ 五輪開会式は26日
7月26日にパリで開幕するオリンピックの聖火が、エッフェル塔近くの広場に到着し、100年ぶりのオリンピックを歓迎する大勢の人たちでにぎわいました。
ことし4月にギリシャで採火された聖火は各地をリレーして14日、パリ市の中心部に入りました。
15日は街のシンボル、エッフェル塔からセーヌ川をはさんだ向かい側にある「トロカデロ広場」に聖火が運ばれました。
開会式の式典などが行われるこの広場では若者に人気のBMXフラットランドのトップ選手で、世界選手権で金メダルを獲得したこともあるマティアス・ダンドワ選手が自転車に乗って広場に聖火を運び入れました。
そしてエッフェル塔を背景に、スタッフや大会組織委員会のエスタンゲ会長と記念撮影を行い聖火をランタンに移すと会場から大きな歓声があがりました。
このあと、ダンドワ選手は自転車に乗ってさまざまな技を披露し、会場を盛り上げていました。
ダンドワ選手は「聖火リレーでたくさんの人たちと多くのものを分かち合えたことは、涙もろくない自分でも涙しそうになった。すばらしい経験だった」と笑顔で話していました。
また、エスタンゲ会長は「人々に感動を巻き起こしスポーツを愛する心をかきたてるのが聖火の力だ。世界のアスリートをパリに迎えるのが待ち遠しい」と話していました。
聖火リレーはこのあとパリ近郊にある世界遺産のベルサイユ宮殿などを巡り、26日の開会式で聖火台に点火され、100年ぶりにパリで開催されるオリンピックが開幕します。
選手村 18日の開村に向け最終準備
パリ近郊にあるパリオリンピックの選手村では、7月18日の開村に向けた最終準備が進んでいます。
選手村の建物には、それぞれ宿泊する国や地域が分かるように国旗などがつるされますが、日本選手団が泊まる一角でもボランティアの人たちが日本の国旗や「TEAM JAPAN」と書かれた横断幕をつるす作業を行っていて、日本メディアに笑顔でアピールする姿も見られました。
パリ中心部 市庁舎が撮影スポットに
パリオリンピックの開幕が迫る中、19世紀に再建され、荘厳な外観が特徴的なパリ中心部にある市庁舎は「PARIS 2024」という文字がオリンピックとパラリンピックのシンボルマークとともに飾りつけられ、撮影スポットになっています。近くを通りかかった人たちがスマートフォンで撮影する姿が数多く見られ、“オリンピック仕様”の特別な景色を楽しんでいました。
パリ大会で市庁舎は、男女のマラソンのスタート地点となっています。
07/15 22:56