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松山 3人死亡の土砂崩れ 流れ込んだ大量の土砂の撤去作業続く
今月12日に松山市中心部で発生した大規模な土砂崩れで、現場では15日も住宅地に流れ込んだ大量の土砂の撤去作業が続いています。
今月12日、松山市緑町で松山城がある山の斜面が、幅50メートル、高さ100メートルにわたって崩れ、ふもとの住宅地に大量の土砂が流れ込みました。
この土砂崩れで、木造住宅に住む90代の夫と80代の妻、それに40代の息子の3人が、1日余りの捜索活動の末、救助されましたが、いずれも死亡が確認されました。
現場では14日から住宅地に流れ込んだ大量の土砂の撤去作業が行われていて、15日も午前8時から市の職員や土木業者合わせておよそ50人が、建設用の大型機械4台とダンプカー6台を使って、道路にたまった土砂や倒木を撤去していました。
道路にはぬかるんだ茶色い泥がたまっていて、断続的に雨が降る中、今も崩れた山のほうから泥水が流れていました。
松山市は、15日から3日間をめどに道路上の土砂を取り除き、その後、倒壊した住宅のがれきの撤去に着手したいとしています。
被災したマンションに住む愛媛大学3年生の酒井蓮生さんは「電気が止まっていたので、家に戻れないと思います。当分の間は友達の家で過ごしますが、テストが近いので、家に帰れないと課題も出せず、困っています。就活もあるので、夏休み前までには家に戻りたいです」と話していました。
松山市都市整備部の遠藤敬二郎課長は「きのうよりも道路が見えるようになりました。一日も早く生活にとって大事な道路を使えるように取り組みたい」と話していました。
07/15 12:31