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【大リーグ日本選手結果】鈴木誠也 タイムリー含む2安打

14日の大リーグ、日本選手の結果です。

カブスの鈴木誠也選手はカーディナルス戦でタイムリーを含む2本のヒットを打ちました。

鈴木誠也 けがから復帰後は打線の中軸で役割果たす

6試合連続ヒット中の鈴木選手は、オールスターゲーム前最後の試合として、相手の本拠地セントルイスで行われたカーディナルス戦に3番・ライトで出場しました。

カーディナルスの先発投手はかつてプロ野球の巨人でもプレーしたマイコラス投手で、鈴木選手は1回の第1打席は空振り三振でしたが、1点を追う3回の第2打席は、2アウト二塁で、一・二塁間への当たりが同点のタイムリー内野安打になりました。これで連続試合安打を7に伸ばしました。

6回の第3打席は先頭打者で高めのストレートを引っ張って三遊間を破るヒットを打ち、2試合連続の複数安打をマークしました。

8回の第4打席はリリーフの右ピッチャーと対戦し、レフトフェンス際への大きな当たりを打ちましたが、ファインプレーに阻まれ、この試合は4打数2安打1打点でした。

試合はカブスが8対3で勝ちました。

鈴木選手は大リーグ3年目のことし、4月に脇腹の張りでけが人リストに入る時期もありましたが、復帰後は打線の中軸として役割を果たし、シーズン前半は72試合に出場して打率2割7分、ホームラン13本、45打点の成績をマークしました。

鈴木誠也「いい状態で前半締めくくることできた」

鈴木選手は今シーズン、4月にけが人リストに入り、5月の復帰後はなかなかヒットが出ない時期もありましたが、7月は打率3割2分1厘、ホームラン3本、14打点と調子をあげて、シーズンを折り返しました。

鈴木選手は「個人的には打つほうで波があり、いろんな時期があったが、ちょっとずつ上がってきて、いい状態で前半を締めくくることができた」と一定の手応えを話しました。そして「調子を維持しようとしたら落ちていくので、あまり維持しようとは考えていない。毎日違うことをやっていて、その中でひとつバッティングの軸というものが出てきたので、後半もしっかり頑張りたい」とさらなる成長を見据えました。

チームもナショナルリーグ中部地区の最下位に沈んでいますが、今月に入ってからは8勝5敗と波に乗りつつあり、「苦しい時期を乗り越えてこうやって勝ちが増えてきて、いい流れでシーズン前半を終えられたのは後半につながると思う」と巻き返しを誓っていました。

吉田正尚 前半戦最後の試合は3打数ノーヒット

レッドソックスの吉田正尚選手は14日のロイヤルズ戦で3打数ノーヒットに終わり、6回のチャンスでまわった打席で代打を送られて交代しました。

吉田選手は本拠地のボストンで行われたオールスターゲーム前最後となるロイヤルズ戦で、2試合続けて3番・指名打者で出場しました。

1回の第1打席は1アウト二塁でファーストゴロ、3回の第2打席はショートフライ、4回の第3打席は1アウト一塁二塁で低めのツーシームにタイミングが合わずファーストゴロに倒れました。

1点リードの6回は2アウト一塁三塁のチャンスで打順が回りましたが、リリーフの左ピッチャーとの対戦になり、右バッターの代打を出されてベンチに退きました。

この試合、吉田選手は3打数ノーヒットで打率は2割6分に下がり、試合はレッドソックスが5対4で競り勝ちました。

吉田正尚 シーズン前半の苦境語る

吉田選手の大リーグ2年目のシーズン前半は、49試合に出場して打率2割6分、ホームラン4本、24打点の成績でした。

大リーグ1年目はシーズン前半で打率3割1分6厘、ホームラン10本、44打点だったことからみても、大きく成績を落とした形です。

ここまでの戦いを振り返った吉田選手は「ことしは自分の試合数も少ないし、数字ももちろん満足できるものではない。一日が長く感じるような日々もあったが、今はチームの状態がいいので、後半の大事な試合に向けてしっかりとチームのピースになれればと思う」と総括しました。

シーズン序盤は左手の親指の痛みで大リーグで初めてけが人リストに入るなど苦境も味わい、「正直、痛みは抱えていた。トップレベルの選手たちは慢性的な痛みはあると思うし、僕もなんとかやっていたが、最後はバットが握れなくなってどうしようもなくなった。検査をしたら案の定ダメだった」と明かしました。

苦しんだシーズンの中でも、7月の月間打率は3割を超えるなど、調子は徐々に取り戻しつつあり、今後の課題は打率1割台に落ち込んでいる左ピッチャーへの対応です。これを克服できれば相手ピッチャーの左右に関係なく出場の機会は増えるはずで、プレーオフ進出に向けては吉田選手の勝負強いバッティングが欠かせません。

オールスターゲームの間のつかの間のオフには31歳の誕生日を迎え、家族とクジラを見に行く予定だという吉田選手。休み明けの7月20日からはロサンゼルスでドジャースとの3連戦に臨み、巻き返しを図るシーズン後半がスタートします。

菊池雄星 満塁ホームランなど5回途中7失点 勝ち負けつかず

ブルージェイズの菊池雄星投手は、14日のダイヤモンドバックス戦に先発し、5回途中を7失点と崩れましたが、勝ち負けはつきませんでした。

前回の登板でメジャー自己最多の13個の三振を奪った菊池投手は、相手の本拠地アリゾナ州フェニックスで行われたダイヤモンドバックス戦に中4日で先発しました。

4回まではキレのあるスライダーを有効に使って5つの三振を奪うなど、テンポのよいピッチングで二塁を踏ませない好投を見せました。

しかし、7対0と大量リードで迎えた5回に突如崩れ、内野安打や2つのフォアボールなどで1アウト満塁のピンチを背負うと、1番のマーテイ選手に初球のカーブを捉えられてバックスクリーンへ満塁ホームランを打たれました。

このあともフォアボールと2本のヒットでさらに1点を失って7対5と追い上げられ、続くバッターにデッドボールを与えて2アウト満塁となったところで交代を告げられ、勝利投手の権利まであとアウト1つのところでマウンドを降りました。

さらにリリーフしたピッチャーが2点タイムリーヒットを打たれて同点とされたため、菊池投手の失点は今シーズンワーストの「7」となりました。

菊池投手は4回と3分の2イニングを投げて7失点、打たれたヒットは6本、フォアボール3つにデッドボール1つ、6奪三振の内容で、防御率は4.42となりました。

これで6試合勝ち星がなく、通算成績は4勝8敗で、大リーグ6年目のシーズン前半を終えました。

試合はブルージェイズが7回に1点を勝ち越し、8対7で勝ちました。

松井裕樹 3試合ぶり無失点に抑える

パドレスの松井裕樹投手は、14日のブレーブス戦に登板し、無失点で抑えました。

松井投手は3点をリードされた9回にマウンドに上がり、8番バッターからの3人をすべてフライに打ち取って、3試合ぶりに無失点に抑えました。

試合はパドレスが3対6で敗れました。

大リーグ1年目の松井投手はシーズン前半で早くも43試合に登板し、3勝2敗、防御率3.79の成績をマークしています。

松井裕樹「日本よりも調整がとても大変」

松井投手は、前回の登板まで2試合連続で失点していたことから、「連続失点をとりあえず切れたので、気持ちよく休める。気持ちを切ってゆっくり家族と過ごして、また後半戦頑張れるようにリフレッシュしたい」と、オールスターゲーム前最後の試合を終えてほっとした表情で話しました。

6月、序盤に大量失点を許す登板が続いたことで、現在は勝ちパターンの役割から外れていますが、その後は12試合連続無失点を記録するなど、信頼を取り戻しつつあり、登板数はすでにチームトップの43試合とフル回転のシーズン前半となりました。

ただ、大リーグ特有の環境には苦労しているようで、「移動で飛行機に乗る時間も長く、コンディショニングの部分は日本よりも調整するのがとても大変だ。場所によって気候も違うし、もちろん時差もある」と率直な感想を話しました。

パドレスはナショナルリーグ西部地区で首位のドジャースとは7ゲーム差をつけられていますが、しれつなワイルドカード争いの中で松井投手には再び勝ちパターンに食い込む活躍が期待されます。

松井投手は「プロ野球から10年かかってたどりついた場所なので、やりがいもすごくあるし、その中でもっといいポジションで投げたいので、まだまだ頑張らないといけない。連続失点をせず、けがをせずにシーズンを終えられたらいい」と、1年目の完走を見据えていました。
07/15 12:24
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