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ドジャース 大谷翔平 前田健太から内野安打 3試合連続ヒット

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が、14日のタイガース戦で、リリーフで登板した前田健太投手からショート強襲の内野安打を打ち、3試合連続ヒットをマークしました。

ドジャースは14日、相手の本拠地デトロイトでオールスターゲーム前の最後の試合となるタイガース戦に臨みました。

前日に大リーグ通算200号ホームランを打った大谷選手は、1番・指名打者で先発出場しました。

1回の第1打席は飛距離116メートルのセンターライナー、3回の第2打席はライトライナーで、いずれも痛烈な当たりでしたがヒットにはなりませんでした。

3対1で迎えた5回は2アウトランナーなしで第3打席に入り、タイガースでリリーフに配置転換されたばかりの前田投手と、2021年以来3年ぶりに対戦しました。

大谷選手は2ボール1ストライクの4球目、甘く入った変化球を打ってショート強襲の鋭い打球で内野安打とし、3試合連続のヒットで塁に出ました。

このあとすかさず二塁へ盗塁を仕掛けましたが、相手キャッチャーの送球に阻まれ、チャンスを広げることはできませんでした。

前田投手との対戦はこの1打席のみでした。

大谷選手はさらに8回の第4打席、2アウトランナーなしの場面で4人目で登板した左ピッチャーと対戦し、アウトコース高めの速球をライト前に引っ張って、2打席連続ヒットをマークしました。

大谷選手はこの試合4打数2安打で打率を3割1分6厘に上げ、シーズン前半最終戦を複数安打で終えました。

しかし、ドジャースは1点リードの9回にリリーフのラミレス投手が送りバントの処理で2つのエラーを喫して、3対4でサヨナラ負けしました。ドジャースは2試合連続のサヨナラ負けです。

前田健太 今季初のリリーフ登板で結果残す

タイガースの前田投手は、4回から3人目で登板し、3回と3分の2イニングのロングリリーフで投げて、ドジャースの強力打線から5つの三振を奪い、無失点でした。

球数は55球、ヒットは大谷選手に打たれた内野安打1本のみで、フォアボールは出さず、今シーズン初めてのリリーフ登板で結果を残しました。

防御率は6.88となっています。

前田投手は、成績不振により中継ぎに配置展開となって初めての登板を振り返り、「悪いことは忘れて、また1からのスタートということで、すごく気持ちも入りましたし、いい内容、いい感覚で投げることができたので、僕にとってはいい登板になった。なんとか先発に戻れるように必死に頑張っていきたい」と前を向きました。

オールスターゲームの期間中は5日間の休みに入りますが、「いいピッチングができたことで、少しはリラックスして休めると思う」と安心した表情で話しました。

今シーズンはフォームや変化球の握りを修正するなど試行錯誤しながらのピッチングとなっていて、「一度原点に戻ったほうがいいというのは感じていたので、自分の中で考えたり調整したりしていたのを一回忘れて、しっかり腕を振る感覚で投げたことによって、変化球もいい動きでスピードも出ていた。こういう感じで投げたほうがいいというのが見つかり、すごくいいきっかけになった登板だった」と手ごたえをつかんだ様子でした。

大谷選手との対戦は3年ぶりで、3球目には今シーズン最速の151.4キロも計測しました。

前田投手は「翔平のおかげで94マイルも出た」と笑顔を見せ、「純粋に勝負を楽しめた。結果的にヒットを打たれてしまったが、彼と対戦することによって、僕のモチベーションだったり闘争心だったり、力も今まで以上に出た」と、満足げに振り返りました。

07/15 10:22
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