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神戸 六甲山展望台で「氷室開き」初めてスキー場の雪を使用
神戸市の六甲山の展望台で夏に「天然のクーラー」として使う雪が貯蔵された部屋の扉を開ける「氷室開き」が行われました。この施設では毎年、池に張った氷を切り出して貯蔵していますが、ことしは暖冬の影響で十分な氷ができなかったことから、初めてスキー場の雪が使われました。
神戸市灘区の六甲山の展望台「六甲枝垂れ」では、冬に屋外の池で作った氷を地下の「氷室」で貯蔵し、夏の暑い時期に「天然のクーラー」として使うのが恒例となっています。
しかし、この冬は気温が高い日が多く、十分な厚さの氷ができなかったため、初めての試みとして近くのスキー場の人工の雪で代用することになり、13日に、扉を開いて特別に内部を公開する「氷室開き」が行われました。
訪れた人たちは、貯蔵されているおよそ11トンの雪を写真におさめたり、氷室に手を入れてひんやりとした空気を楽しんだりしていました。
神戸市東灘区の50代の男性は「初めて来ましたが、冷気に感動しました。氷室に雪が残っていて、まるで目の前にタイムカプセルがあるような気がします」と話していました。
展望台を運営する「六甲山観光」の大前優太さんは「無事に氷室開きができて、ほっとしています。電気を使わなくても涼しい体験ができることを、ぜひ知ってもらいたいです」と話していました。
07/13 12:23