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防衛省 違反や不正218人処分 組織立て直せるか問われることに

防衛省は、国の安全保障に関わる「特定秘密」の情報や潜水手当の受給などをめぐり、違反や不正があったとして218人を処分しました。防衛省は、5年間で43兆円を投じる防衛力の抜本的強化を進めているさなかで、実態解明とともに再発防止策を講じて早急に組織を立て直すことができるかが問われることになります。

防衛省は12日、「特定秘密」の情報の取り扱いや潜水手当の受給などをめぐる違反や不正のほか、事務方の幹部によるパワーハラスメントがあったとして、事務次官や自衛隊制服組トップを含む218人を処分し、最も多くの違反があった海上自衛隊トップの海上幕僚長を交代させることになりました。

200人以上が一斉に処分されるのは極めて異例で木原防衛大臣は「いずれの事案も国民の信頼を裏切る、決してあってはならないものだ。深くおわび申し上げる」と陳謝しました。

「特定秘密」の問題は、海上自衛隊の艦艇38隻で船舶の動向に関する情報などを資格のない隊員でも見ることができる状態にしていたものなどで、林官房長官は「情報保全の徹底は政府に対する国内外からの信頼の基盤だ」と述べ、野党からは日米同盟や関係各国との信頼にも関わるという指摘が出ています。

また防衛省は、5年間で43兆円を投じる防衛力の抜本的強化を進めているさなかで、実態解明とともに再発防止策を講じて早急に組織を立て直すことができるかが問われることになります。
07/13 05:45
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