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円相場 一時 157円台前半まで値上がり 政府・日銀の市場介入か

12日のニューヨーク外国為替市場ではアメリカの6月の卸売物価指数が発表されたあと、円相場が急速に円高方向に振れ、一時、1ドル=157円台前半まで1円50銭程度、値上がりしました。市場では、政府・日銀による市場介入が2日続けて行われたのではないかとの見方も出ています。

12日のニューヨーク外国為替市場ではこの日発表されたアメリカの先月の卸売物価指数の伸びが市場の予想を上回り、円相場はいくぶん値下がりしたあと、1ドル=158円台後半で推移していました。

しかし、その後、急速に円高方向に振れ、一時、1ドル=157円台前半まで、1円50銭程度、値上がりしました。

外国為替市場では、前日の11日にアメリカの消費者物価指数が発表されたあと、政府・日銀が市場介入を行ったとみられ、一時、1ドル=157円台前半まで円高が急速に進みました。

そして、12日の東京市場では値上がりした円を売る動きが強まっていましたが、ニューヨーク市場に入り再び円高方向に振れたことで、市場では政府・日銀による市場介入が2日続けて行われたのではないかとの見方も出ています。

市場関係者は「卸売物価指数の発表のあとに取り引きの手がかりとなる材料が乏しいにもかかわらず、急速に円高が進んだ。ただ、日米の金利差は依然として大きく、円安に歯止めがかかるか不透明な状況だ」と話しています。

財務省 神田財務官「介入したか私から申し上げることない」

外国為替市場で日本時間の12日午後10時ごろ円相場が急激に円高方向に動いたことについて、財務省の神田財務官は13日未明、記者団に対し「介入したかどうかは私から申し上げることはない」と述べ、市場介入を実施したかどうか明らかにしませんでした。

そのうえでこのところの円安の状況について「ずっと一方向で変動があったということは無視して語れない状況ではないか」と述べました。

また、記者団から、ユーロに対しても円が値下がりしている状況やその対応について問われたのに対し「ドル円以上に動きが一方的だという見方をする人は少なからずいて、私もすごく注視している」と述べました。
07/13 01:54
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