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「佐渡島の金山」 ユネスコ勧告踏まえ保護地域 沖合に拡張決定
世界文化遺産への登録を目指す「佐渡島の金山」について、地元の新潟県佐渡市はユネスコの諮問機関の勧告を踏まえ、構成資産のひとつ、相川鶴子金銀山の保護地域を沖合に拡張することを決めました。
「佐渡島の金山」を巡っては、先月、ユネスコの諮問機関が4段階ある評価のうち、上から2番目の「情報照会」の勧告をまとめました。
12日佐渡市役所で市の景観計画をめぐる審議会が開かれ、勧告の中で、ユネスコの諮問機関が求めた相川鶴子金銀山の保護地域を沖合に拡張することが議論されました。
資産の保護地域を拡張するには、そのエリアの景観が守られていることが必要とされています。
このため、市の担当者は建築物の基準や開発行為などを規制している区域を今より西の沖合に最大10キロ広げる必要があると説明しました。
これについて、出席した10人の委員は全会一致で了承し、保護地域を沖合に拡張することが決まりました。
佐渡市世界遺産推進課の宇佐美亮課長補佐は、「登録に向けた準備が一歩進んだと思います。引き続き、国や県と登録に向けた取り組みを進めたい」と話していました。
「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録を審議する世界遺産委員会は、今月21日からインドで行われます。
07/12 17:15