2019年11月06日
大学のキャリアセンターが主催する就職ガイダンス。年々減少する参加者に悩んだ関西学院大学が、マイナビと共同でガイダンスのWEB化を11月5日、スタートさせた。“就職ガイダンスはスキマ時間に動画で”の時代がそこまで来ている?
共同で企画をしたマイナビによると、大学のキャリアガイダンスをWEBサイト上で見られる仕組みを手掛けたのは今回が初めて。これまで「マイナビTV」という形で、業界研究や就活のヒントを動画配信していたところ、就職ガイダンスの参加率低下という課題を抱えていた関西学院大学が、自分の大学専用で制作できないかとマイナビに相談を持ち掛け、企画がスタートした。
K.G.キャリアチャンネルイメージ(関西学院大学キャリアセンター提供)
新たなサービスは、関西学院大学のキャリア支援サイト内から視聴可能。“就活に役立つ情報をスマホから学べる“と銘打ち、就活関連動画をアップロードした「K.G.キャリアチャンネル」として開設した。同大の学生ならIDやパスワードを入れるとログインできる仕組みだ。
コンテンツは主に3種類あり、一つはキャリアセンターが企業など外部のスピーカーを呼んで話してもらう企業や業界研究の動画。録画で作成した番組の他、従来のようにキャンパス内で講演した内容をライブ配信し、見逃しても見られるよう後で録画した動画をアップロードする予定だという。
K.G.キャリアチャンネル番組イメージ(関西学院大学キャリアセンター提供)
もう一つは、キャリアセンターが独自に作った就職に関する15分ほどのミニ情報番組。キャリアセンターの紹介や、内定者インタビュー、会社四季報の読み方など、就職お役立ち情報を掲載していく。いずれの番組も、学生がスマートフォンやデバイスを使って好きな場所で、好きな時に見ることができる。その他、「マイナビTV」の動画もコンテンツとして同チャンネルから視聴可能だという。
関西学院大学では、就職ガイダンスの参加者数が、2016年度の参加者数が延べ11213名だったのに対し、2018年では9457名と15.7%減少。
特に、大勢の学生を集めて講演を聞かせる形の就活支援の参加率が下がっている一方で、一対一での面談は増加傾向にあるため、同大キャリアセンターでは、学生一人一人に合ったサービスに転換していく必要性を感じていたという。
同大キャリアセンターの職員は「最近は売り手市場のため、学生側の就活準備のタイミングが遅れたり、インターンに行ったことで満足してしまい、活動量が下がるといった現象がある。就職活動全体の満足感を高めるためには、セミナーの参加率を上げ、広く就活について情報を収集してもらい、OGOB訪問などに実際の活動に導いていく必要がある」と、個人が好きな時間に何度も繰り返してみることのできる動画チャンネルの開設に踏み切った背景を話す。
今は3年生に向けた動画が主だが、今後は、1、2年生から人生のキャリアを考えてもらえるようなコンテンツを開発していく予定だという。
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