反省点が多いのは、伸びしろがあるということ

須崎優衣

レスリング

東京オリンピックで金メダルを獲得したレスリング女子50キロ級の須崎優衣。

約10か月ぶりの実戦となった2022年6月の全日本選抜選手権は、初戦の準々決勝、準決勝を危なげなく勝ち上がったが、決勝は終盤で消極的になってしまい2点を失った。

優勝を決め、その後行われた世界選手権の代表を決めるプレーオフにも勝利したが、試合後に出たのはみずからを鼓舞するようなことばだった。

「反省点が多かったので、逆にこれが自分の伸びしろだと思うので、パリオリンピックに向けていい成長のきっかけになったなと思いました」

東京オリンピックでは4試合すべてで1ポイントも失うことなく「完全優勝」を果たした須崎。久しぶりの実戦で堅さがあったのだろうか。

「金メダリストとしてのプレッシャーはなかったです。東京オリンピックで金メダルをとれたことはもう過去のことで、パリオリンピックで2連覇へのあらたなスタートという立ち位置の大会だった。金メダリストという肩書きは一切気にしていなくて、パリオリンピックに向かっていく挑戦者という気持ちでのぞみました」

4月から社会人になり、新たな環境でスタートをきった。
自分が活躍することで応援してくれる人たちに恩返しをしたいという思いが強くなっているという。
見据えるのは2連覇がかかるパリオリンピックだ。

「スキを無くしてもっと強くなってそういったスキをみせない選手になりたい。現状維持では成長できないと思っているので、さらなる高みを目指してもっともっと強くなって、そうすることによってオリンピック2連覇というのが実現できると思うので、もっともっと上を目指して強くなっていきたいなと思います」

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