子連れでどこにお出かけ?夕飯献立どうする? 悩みから生まれた子育て応援ビジネス

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自分が子育てで経験した悩み経験からニーズを見いだし、スタートアップ企業を立ち上げてビジネスを始めた母親がいます。

おすすめ子連れスポット 自動表示するアプリを開発

東京都内にあるスタートアップ企業。代表の逢澤奈菜さんは、夫の転勤に伴って幼い子どもを連れて上京した時、悩んだことがあったといいます。

逢澤奈菜CEO

スタートアップ企業 逢澤奈菜CEO
子どもが『おなかすいた』とか『トイレに行きたくなっちゃった』という時に、『どうしよう』と街なかで困るのがママたちの常なので

そこでアプリを開発。今いる場所の近くにある、おすすめ子連れスポットが、検索しなくても自動で表示されます。利用者が、興味がある場所を選ぶと、その場所で子育て中の保護者が感じた生の声も表示されます。

検索しなくても自動表示される
生の声はおすすめポイントのほか、「カフェ利用のみはできない」など注意点も

このアプリを使っている母親の一人は、掲載されていた情報を頼りに子ども2人を連れて出かけました。地上17階から都内を見渡せる無料の展望スポットです。

眼下に「はやぶさ」!電車が好きな子どもたちのためにこの場所を選んだという

ランチもアプリに出てきた店でとりました。この母親は「行ったことがないところに行けたのと、電車が見られると気になっていたので、来れてよかった」と話しました。

新幹線型のプレートにのったお子様ランチに歓声が

開発した企業は今後、広告収入を得ることで事業を拡大したいとしています。

ご近所のワゴンで夕食をテイクアウト

毎日、夕食の献立を考えて慌ただしく作る悩みから解放してくれるサービスもあります。平日の夕方、東京・江東区の高層マンションが立ち並ぶ一角にワゴンが現れました。次々と客が訪れ、手づくりの夕食をテイクアウトしていきます。

ある女性は保育園の帰りで、「ほぼ毎日よく使う」とのこと。別の女性は「便利です。宅配だと『この時間に(家に)絶対にいなきゃいけない』というのもある」と話しました。

このサービスは、毎日の食事の準備に限界を感じた母親のアイデアで始まりました。

慌ただしい時間帯に少しでもスムーズに商品を受け取れるよう、注文は事前に行います。ワゴンではQRコードを見せるだけです。

夕方5~8時の好きな時間に受け取ることができて、帰宅時間が前後しても大丈夫。宅配のように商品を受け取るために家にいる必要もありません。

メニューは主菜、副菜、汁物のセット1択のみ。ただ600種類から組み合わせるため毎日異なる内容です。

このサービスは現在、東京と千葉の9か所で展開していて、1日に1300食の利用があるといいます。

スタートアップ企業 福沢悠月COO
『きょう何を作ろうかな』『いつ作ろうかな』ということをすべて忘れて、週(の平日)に3日くらいは自分で作って、2日間は誰かが作ってくれたおいしい家庭料理を食べるのもありなんじゃないか

福沢悠月COO

みずからの悩みから生まれたビジネス。子育てする人の共感をうまくビジネスに取り入れた事例と言えそうです。
【2024年3月11日放送】
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