熱中症対策「高齢者」エアコンや水分補給の注意点

急に暑くなった日、猛暑が続いた日、熱中症リスクが高まります。特に「高齢者」は毎年多くの人が亡くなっています。熱中症から身を守るための対策やヒント、「高齢者」についてイラストにまとめました。ぜひ保存して参考にして下さい。
目次

「エアコンの使用」家族で呼びかけて

離れてすむ高齢者には家族が電話してエアコンの使用を呼びかけてください。
①電話では「室温を28度まで下げて」などと具体的に
②数時間後に確認の電話をすることを予告
③再び電話で室温を確認
必要性を感じてもらうためにも電話で直接伝えるのがオススメです。
「暑いと感じる前に」エアコン使用を

エアコンONの目安は「室温28℃」です。これはエアコンの設定温度ではなく、室内の温度なのでご注意下さい。温度設定は暑がりな人に合わせるようにしましょう。
お年寄りは代謝が落ちて暑さを感じにくい体になっていることを覚えておきましょう。体感に頼ると手遅れの危険があります。
熱中症で緊急搬送された人の約6割は65歳以上の高齢者でした(令和3年総務省消防庁の統計より)
「水分補給の時間」事前に決めて

高齢者が水分補給する時間を家族で一緒に決めておくのもポイントです。この場合、起床時、10時、昼、13時、15時、夕食時、寝る前などとより具体的に決めておく方がいいです。水分補給は「のどが渇いたら」では手遅れになる可能性があります。
梅干しやおせんべいなどと一緒に水を飲むと塩分も補給できます。
大阪放送局 災害担当記者 藤島新也

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