皇位継承後の秋篠宮ご一家

天皇陛下の即位に伴って皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」となった秋篠宮さまは天皇皇后両陛下が担われてきた公務を紀子さまと受け継ぎ、以前にも増して忙しい日々を過ごされています。

みどりの愛護式典に初出席(鳥取 令和元(2019)年5月)

秋篠宮さまは令和元(2019)年5月、鳥取市で開かれた「全国『みどりの愛護』のつどい」の式典に、紀子さまとともに出席されました。両陛下から受け継いだ公務の1つで、秋篠宮さまは、「皇嗣」として初めてのおことばで、緑の大切さを理解し幅広く運動に参加していくことが重要だと述べられました。

文化庁芸術祭オープニングオペラ公演鑑賞(東京 渋谷区 令和元(2019)年10月)

その後も令和元(2019)年10月に行われた「文化庁芸術祭」など、両陛下から受け継いだ行事にお二人で臨まれました。

一方で、これまで出席してきた行事の多くにも引き続き臨み、以前にも増して忙しい日々を過ごされています。

高校総体の開会式出席(鹿児島 令和元(2019)年7月)

令和元(2019)年7月、ご夫妻は午前中、鹿児島市で開かれた「全国高校総合体育大会」の開会式への出席を終えたあと、その日の午後、佐賀市で開かれた「全国高校総合文化祭」の開会式に臨まれました。全国高校総体は両陛下から受け継いだ公務で、高校総合文化祭は以前から臨まれてきた公務です。九州を縦断するタイトな日程の中で、ご夫妻はそれぞれの行事で競技や展示作品などをご覧になりました。

フィンランドにて(令和元(2019)年7月)

皇位継承後の皇室で初めてとなる外国公式訪問にも臨まれました。この夏、ご夫妻で、日本との国交樹立100周年を迎えたポーランドとフィンランドを訪ねられました。

訪問前の記者会見で秋篠宮さまは「今までもしてきたように、1つ1つの訪問を大切に考え、そして訪れる国の人たちとの交流を深めることができればと思っております」と述べられました。

ラグビーW杯開幕セレモニー(東京 調布 令和元(2019)年9月)

現地では、それぞれの大統領を表敬訪問し、記念行事に出席するなど国際親善に努められました。また令和元(2019)年9月には、ラグビーワールドカップ日本大会の開会式に臨み、続いて行われた日本代表の開幕戦を観戦されました。

大会の名誉総裁を務める秋篠宮さまは開会式で、「スポーツを通じた交流が世界の人々の友情と親交を深めていくことを心から願い、ここに『ラグビーワールドカップ2019日本大会』の開会を宣言いたします」と述べられました。

ラグビーW杯観戦(岩手 釜石 令和元(2019)年)

ご夫妻はこの翌週、岩手県釜石市などを訪れ、被災地に建てられたスタジアムで試合を観戦したり、復興に向かう人たちに言葉をかけられたりしました。

宮内庁によりますと、秋篠宮ご夫妻は令和元(2019)年10月の台風19号によって東日本の広い範囲で大きな被害が出ていることに心を痛め、被災者の健康を気づかわれているということです。

長女 眞子(まこ)さま

秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまは皇位継承に伴って、ご夫妻の公務の一部を受け継ぐなど、忙しい日々を過ごされています。

テニス観戦(東京 江東区 令和元(2019)年)

眞子さまは、「日本工芸会」の総裁や、「日本テニス協会」の名誉総裁としての公務などに、引き続き熱心に取り組むとともに、これまで秋篠宮ご夫妻が担われてきた3つの恒例行事への出席を受け継がれました。

みどりの感謝祭式典に(東京 千代田区 令和元(2019)年5月)

このうち令和元(2019)年5月には東京都内で開かれた「みどりの感謝祭」の式典に出席しておことばを述べたほか、令和元(2019)年10月には国民体育大会の閉会式に臨まれました。

ペルー マチュピチュ遺跡視察(令和元(2019)年)

一方で令和元(2019)年も外国への公式訪問に臨み、7月には日本人が移住を始めて120周年となるペルーとボリビアを訪ねられました。

眞子さまは、それぞれの国で大統領を表敬訪問したり日系人らと交流したりして国際親善に努められました。

眞子さまはまた東京大学の博物館の特任研究員として、週に3日、東京 丸の内にある施設で勤務を続けていて、以前にも増して忙しい日々を過ごされています。

お二人の記者会見(平成29(2017)年9月)

一方、婚約が内定している小室圭さんとは結婚に向けた行事が延期されたままですが、関係者によりますと、眞子さまの結婚の意思は変わっていないということです。

次女 佳子(かこ)さま

次女の佳子さまは令和元(2019)年春、国際基督教大学を卒業し、公務に臨まれる機会が増えています。

令和元(2019)年9月には初めての外国公式訪問として、日本との外交関係樹立150周年を迎えるオーストリアとハンガリーを訪ねられました。

オーストリア大統領を表敬される(ウィーン 令和元(2019)年9月)

佳子さまはそれぞれの国で記念行事に振り袖を着て臨み、日本との友好関係が末永く引き継がれることを願うおことばを述べられました。

令和元(2019)年6月には東京都内で開かれたすぐれた児童書に贈られる賞の贈呈式に出席されました。毎年、秋篠宮妃の紀子さまが臨まれてきた行事でしたが、皇位継承に伴う公務の分担で、紀子さまの出席は都合がつく場合に限られることになり、令和元(2019)年は佳子さまが出席されました。

国際NGOの活動展へ(東京 港区 令和元(2019)年5月)

このほか世界の子どもたちの支援に取り組むNGOのチャリティーイベントや、女性の視点で地域活動に取り組む人たちの表彰式にそれぞれ初めて出席されるなど、新たな活動の機会が増えています。

長男 悠仁(ひさひと)さま

天皇陛下の即位に伴い皇位継承順位2位となった長男の悠仁さまは令和元(2019)年春、お茶の水女子大学附属中学校に進学されました。

悠仁さまは1日も休むことなく登校していて、授業ではよく手を挙げて発言されているということです。

豆記者と懇談(東京 元赤坂 令和元(2019)年7月)

令和元(2019)年7月には、秋篠宮ご夫妻とともに沖縄などから東京を訪れている「豆(まめ)記者」の小中学生たちと懇談し、ご夫妻の公的な活動に加わられる機会もありました。

ブータン国王と懇談(ブータン ティンプー 令和元(2019)年8月)

また令和元(2019)年8月には夏休みを利用して秋篠宮ご夫妻とブータンを旅行し、初めて外国に滞在されました。国王夫妻や現地の人たちと交流するとともに、ブータンの自然や文化に触れることを通して日本への理解を深める経験をされました。

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