皇后さまの体調は

皇后さまは療養生活に入って16年近くになりますが、天皇陛下の即位のあと、体調を整えながら一つ一つの務めを着実に果たされてきました。

皇后さまは平成15年12月に体調を崩して療養生活に入られ、その後は体調に波があるなど、公務を重ねるのが難しい状況が長く続きました。

しかし天皇陛下に支えられながら少しずつ活動の幅を広げ、去年は天皇陛下とともに4度、地方を訪問したほか、体調を崩して以来初めて全国赤十字大会に出席し、秋の園遊会でも最後まで行事に臨まれました。

秋の園遊会 東京 赤坂御苑 平成30(2018)年11月

そしてことし5月に天皇陛下の即位に伴って皇后となってからは即位に伴う一連の儀式や行事をはじめ、数多くの公務に臨まれてきました。

このうち「全国植樹祭」など、上皇ご夫妻から天皇陛下とともに受け継いだ3つの恒例行事と、皇太子夫妻のころから引き続き臨むことになった「国民文化祭」では、それぞれ天皇陛下と2人で地方を訪問し、地元の人たちと交流されました。

全国植樹祭 愛知 尾張旭 令和元(2019)年6月

また上皇后さまから日本赤十字社の名誉総裁を受け継ぎ、5月には全国赤十字大会にも出席されました。

全国赤十字大会 東京 渋谷区 令和元(2019)5月

側近の1人は「皇后さまはいまも療養中で、一つ一つ目の前の公務に向けて努力と工夫を続けた結果、出席を重ねられている。最近も連日、打ち合わせやリハーサルが続きお疲れもあると思うが、一連の儀式を乗り切っていただけるようお仕えしていきたい」と話しています。

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