【詳細】陸上 橋岡優輝がパリ五輪代表内定 男子走り幅跳び

パリオリンピックの代表選考を兼ねて新潟市で開かれている陸上の日本選手権。大会3日目の29日は、男子走り幅跳び決勝で橋岡優輝選手が優勝し、パリオリンピックの代表に内定しました。
また前日に女子1500メートルで代表に内定した中長距離のエース、田中希実選手が、すでに内定している5000メートルで優勝しました。

大会3日目の各種目の結果をお伝えしています。

陸上日本選手権3日目のもようは【NHKプラスで配信中】↓↓↓(2024年7月6日まで)

男子走り幅跳び 橋岡優輝がパリ五輪代表内定

陸上のパリオリンピック代表選考を兼ねた日本選手権、男子走り幅跳び決勝で橋岡優輝選手が7メートル95センチで優勝し、パリオリンピックの代表に内定しました。

3年前の東京大会で6位に入賞し、すでにパリオリンピックの参加標準記録を突破している橋岡選手は、この大会での優勝が内定の条件で、2回目に追い風2.4メートルの中、7メートル95センチを跳んでトップ立ちました。

このあと、記録を伸ばすことはできませんでしたが、このまま逃げ切って2年ぶり6回目の優勝を果たしました。この結果、橋岡選手は、パリオリンピックの代表に内定しました。橋岡選手は3年前の東京大会に続く2大会連続のオリンピック代表内定です。

橋岡優輝「最低限の最低限だった」

橋岡選手は「代表に内定したことは良かったが、こんなにひどい内容はひさしぶりという感じだった。改善に取り組んできた助走の動きもよくはなく最低限の最低限だった」と淡々とした語り口で振り返りました。その上で「本番までの1か月でなんとかしないといけない。メダルを目指せるようにしたい」と前を向いていました。

【決勝 結果】男子走り幅跳び

▽1.橋岡 優輝 7m95
▽2.津波 響樹 7m90
▽3.山川 夏輝 7m84
▽4.山浦 渓斗 7m82
▽5.新留 陸 7m81
▽6.藤原 孝輝 7m77
▽7.藤原 駿也 7m68
▽8.小田 大樹 7m68

▽9.手平 裕士 7m63
▽10.石倉 南斗 7m59
▽11.松下 凌晟 7m58
▽12.外川 天寿 7m55
▽13.鳥海 勇斗 7m53
▽14.遠藤 泰司 7m49
▽15.工藤 大靖 7m48
▽16.谷口 祐 7m47
▽17.城山 正太郎 7m35
▽18.井倉 大翔 7m28
▽19.吉田 弘道 7m26
▽20.松岡 晃輝 7m12
▽21.作家 弥希 7m09

◇橋岡優輝(はしおか・ゆうき)選手

陸上男子走り幅跳びの橋岡優輝選手は埼玉県出身の25歳。走力を生かした助走のスピードが持ち味で東京オリンピックでは、6位入賞を果たしました。
父親の利行さんは、棒高跳びの元日本記録保持者で日本選手権を7回優勝、母親の直美さんも100メートルハードルで日本選手権を優勝したことがある陸上一家に生まれ、中学生の時に陸上を始めました。

東京オリンピックのあと、けがに苦しんだ時期もありましたが、さらなる成長を求めて、アメリカの名門クラブチームに練習拠点を移し、助走のスピードアップや技術面の向上に取り組んできました。昨シーズンは、初めて世界最高峰の選手が集まる「ダイヤモンドリーグ」に参戦して3位に入るなど、着実にステップアップしてきました。

女子100mハードル 福部真子が参加標準記録突破し決勝へ

女子100メートルハードル準決勝で、日本記録保持者の福部真子選手がみずからの記録に0秒02に迫る12秒75の好記録をマークしました。28歳の福部選手は、パリオリンピックの参加標準記録、12秒77を突破したため、30日の決勝で優勝すれば、初めてのオリンピック代表に内定します。

福部真子選手(中央)

福部選手は「ほっとしている。数日前の練習からしっかり走れていて、自己ベストに近いタイムが出ると思っていたので、予定どおりだ」と充実した表情で振り返りました。決勝に向けては「優勝しかねらっていない。特大の笑顔でフィニッシュできたらいい」と力強く話していました。

田中佑美選手と寺田明日香選手も決勝へ

この種目では、去年のアジア大会で銅メダルを獲得した25歳の田中佑美選手も、自己ベストを更新する12秒85のタイムをマークして決勝進出を決めたほか、東京オリンピック代表で、元日本記録保持者の寺田明日香選手も決勝に進みました。

【準決勝 結果】女子100mハードル(参加標準記録 12.77)

【1組】
▽1.福部 真子 12.75 ★決勝進出(参加標準突破)
▽2.大松 由季 13.02 ★決勝進出
▽3.中島 ひとみ 13.08 ★決勝進出
▽4.清山 ちさと 13.10 ★決勝進出
▽5.芝田 愛花 13.11 ★決勝進出
▽6.本田 怜 13.24
▽7.田中 きよの 13.38
▽途中棄権.梅原 紗月
【2組】
▽1.田中 佑美 12.85 ★決勝進出
▽2.寺田 明日香 12.98 ★決勝進出
▽3.紫村 仁美 13.20 ★決勝進出
▽4.田中 陽夏莉 13.22
▽5.鈴木 美帆 13.48
▽6.福井 有香 13.52
▽7.玉置 菜々子 13.53
▽8.鎌田 咲季 13.57

女子5000m 田中希実が圧勝 この日2レース目で

前日に女子1500メートルの代表に内定した田中希実選手は、29日は、すでに代表に内定している5000メートルの決勝に出場しました。この種目の日本記録保持者の田中選手はスローペースで進んだレースの1000メートル手前でトップに立つと、そのまま独走状態でとなり、ラスト1周はペースを上げてフィニッシュしました。タイムは15分23秒72で大会3連覇を果たした田中選手はオリンピック本番に向けて順調な調整ぶりをみせていました。

今大会の1500メートルでも優勝している田中選手、30日は800メートルの決勝に出場します。

また、女子5000メートルで去年の世界選手権に出場した24歳の山本有真選手が、15分34秒64のタイムで2位に入り参加標準記録突破はなりませんでしたが、世界ランキングでのオリンピック出場に向けて大きく前進しました。

田中希実「記録よりは順位を意識」

田中希実選手は「記録よりは順位を意識した。レース内容は自分の中ではいまひとつだったが、いちばんの目標の優勝は取ることができたので、そこは純粋にうれしく思う」と話していました。

山本有真「最後まで諦めずに頑張ろうと」

2位に入り初めてのオリンピック出場に向けて前進した山本有真選手は「自分の中では最高の順位を取れたと思っている」と喜びを口にしました。そのうえで「自分がパリオリンピックに行きたいと言い始めてから、いろいろな人にサポートしてもらった。自分だけの目標ではないと感じていたので最後まで諦めずに頑張ろうと思った。パリオリンピックの代表に決まったら、さらに練習を積んで自己ベストを出す走りをしたい」と話していました。

【決勝 結果】女子5000m

▽1.田中 希実 15:23.72
▽2.山本 有真 15:34.64
▽3.森 智香子 15:35.78
▽4.加世田 梨花 15:36.59
▽5.信櫻 空 15:40.15
▽6.楠 莉奈 15:40.33
▽7.菅田 雅香 15:41.07
▽8.五島 莉乃 15:41.25
▽9.樺沢 和佳奈 15:46.52
▽10.兼友 良夏 15:48.05

▽11.高島 由香 15:48.18
▽12.下田平 渚 15:52.29
▽13.佐藤 早也伽 15:52.75
▽14.田浦 英理歌 15:53.40
▽15.吉川 侑美 15:55.18
▽16.川口 桃佳 16:08.80
▽17.水本 佳菜 16:11.68
▽18.大森 菜月 16:13.86
▽19.保坂 晴子 16:14.79
▽20.木村 友香 16:19.35

女子800m 久保凛が田中希実を抑えトップで決勝へ

田中希実選手と競り合う久保凛選手

女子800メートル予選で注目の高校2年生、久保凛選手が力強い走りで決勝進出を果たしました。久保選手はサッカーの久保建英選手のいとこで、去年、高校1年で全国高校総体の800メートルで優勝し、ことしはシニアの大会でも優勝するなど急成長を遂げる注目の若手です。

29日に行われた日本選手権の女子800メートル予選で、3組に出場した久保選手は序盤から力強い走りでトップに立つと同じ組で走った田中希実選手などとのスパート勝負にも競り勝ち、2分3秒60のタイムで1着でフィニッシュしました。

久保選手は全体トップのタイムで30日の決勝に進み「初めての日本選手権で1番でゴールすることを目指して走ったので安心している。自分のリズムで先頭を引っ張ってレースをしようと考えていた。決勝はパリオリンピックの参加標準記録を突破できるように全力で頑張りたい」と話しました。

【予選 結果】女子800m(参加標準記録 1:59.30)

【1組】
▽1.池崎 愛里 2:04.93 ★決勝進出
▽2.川田 朱夏 2:05.33 ★決勝進出
▽3.江藤 咲 2:05.43
▽4.長谷川 麻央 2:05.55
▽5.西田 有里 2:06.28
▽6.後藤 夢 2:06.61
▽7.綾野 千優 2:07.56
▽8.康本 花梨 2:08.93
▽9.安藤 百夏 2:11.17
【2組】
▽1.塩見 綾乃 2:03.64 ★決勝進出
▽2.渡辺 愛 2:03.99 ★決勝進出
▽3.広田 有紀 2:04.43 ★決勝進出
▽4.山田 はな 2:04.79
▽5.内山 成実 2:07.28
▽6.鈴木 美呼 2:07.92
▽7.中村 美宇 2:09.00
▽8.窪 美咲 2:12.70
【3組】
▽1.久保 凛 2:03.60 ★決勝進出
▽2.卜部 蘭 2:04.09 ★決勝進出
▽3.田中 希実 2:04.36 ★決勝進出
▽4.北村 夢 2:06.11
▽5.亀井 咲里 2:06.29
▽6.渡部 鈴夏 2:06.53
▽7.原 華澄 2:07.99
▽8.樫原 沙紀 2:10.98
▽9.ヒリアー 紗璃苗 2:12.47

男子100m 坂井隆一郎がトップで決勝へ

男子100メートルの予選と準決勝が行われ、ともに日本歴代7位となる10秒02のタイムを持つ、坂井隆一郎選手や、20歳の大学生、柳田大輝選手が出場しました。

トップで決勝に進んだ坂井隆一郎選手(中央)

このうち、去年の日本選手権で初優勝し、連覇を目指す坂井選手は準決勝の2組に出場し、向かい風0.1メートルの中、持ち味のスタートダッシュから飛び出して、そのまま逃げ切り10秒11のタイムでフィニッシュしました。坂井選手は全体トップのタイムで30日の決勝に進み、参加標準記録の10秒00を突破しての優勝が条件となる、オリンピック代表内定を目指します。

また柳田選手は10秒20とタイムこそ伸びなかったものの、1組の2着に入り決勝進出を決めました。

このほか、2年ぶりの出場となった元日本記録保持者の桐生祥秀選手が10秒20のタイムで3組の2着に入り、決勝に進んだ一方、東京オリンピック代表の小池祐貴選手は10秒34とふるわず、1組の5着に終わり、この種目で2大会連続のオリンピック出場の可能性がなくなりました。

坂井隆一郎「周りを寄せつけない自分の走りができれば」

坂井隆一郎選手は「はきそうなぐらい緊張していたが、予選を走って『やるしかない』という気持ちでレースに臨むことができた。本当は10秒0台や9秒台をねらっていたが、少しタイムを意識しすぎてしまったのかもしれない」と冷静に振り返りました。
大会連覇とパリオリンピックの代表内定がかかる30日の決勝に向けては「タイムや勝敗を気にせずに得意のスタートで飛び出して、周りを寄せつけない自分の走りができれば、結果がついてくると思う」と自信をのぞかせました。

桐生祥秀「五輪をイメージして いい準備を」

2年ぶりの出場で決勝に進んだ桐生祥秀選手は「体調やコンディションに問題がないので、自分の力が出せるとわくわくして走れている。きょうとあすは別のレースになると思う。オリンピックをイメージして、いい準備をして臨みたい」と充実した表情で話していました。

【準決勝 結果】男子100m

【1組】
▽1.東田 旺洋 10.16 ★決勝進出
▽2.柳田 大輝 10.20 ★決勝進出
▽3.山本 匠真 10.24 ★決勝進出
▽4.守 祐陽 10.28
▽5.小池 祐貴 10.34
▽6.飯塚 翔太 10.37
▽7.鈴木 颯斗 10.38
▽8.平野 翔大 10.42
▽9.藤原 寛人 10.49
【2組】
▽1.坂井 隆一郎 10.11 ★決勝進出
▽2.鈴木 涼太 10.22 ★決勝進出
▽3.本郷 汰樹 10.27
▽4.樋口 陸人 10.27
▽5.三輪 颯太 10.29
▽6.水久保 漱至 10.32
▽7.宇野 勝翔 10.36
▽8.大上 直起 10.42
【3組】
▽1.デーデー ブルーノ 10.18 ★決勝進出
▽2.桐生 祥秀 10.20 ★決勝進出
▽3.和田 遼 10.21 ★決勝進出
▽4.神戸 毅裕 10.26
▽5.木梨 嘉紀 10.28
▽6.林 哉太 10.29
▽7.井上 直紀 10.32
▽8.永田 駿斗 10.48

豊田兼 男子110mハードルを棄権 2種目での五輪ならず

男子400メートルハードルで28日にパリオリンピックの代表に内定した豊田兼選手が2種目目の代表内定を目指して臨んだ男子110メートルハードルの準決勝をハムストリングの違和感のため棄権しました。

豊田選手は29日に行われた予選4組で13秒52のタイムで1着でフィニッシュしましたが、準決勝を棄権したことで2種目でのオリンピック出場の可能性はなくなりました。

【準決勝 結果】男子110mハードル(派遣標準記録 13.27)

トップで決勝進出 村竹ラシッド選手

【1組】
▽1.村竹 ラシッド 13.14 ★決勝進出

▽2.町 亮汰 13.61 ★決勝進出
▽3.石川 周平 13.62 ★決勝進出
▽4.古谷 新太 13.69
▽5.樋口 隼人 13.73
▽6.宮崎 匠 13.90
▽7.高橋 佑輔 13.95
▽棄権.豊田 兼
【2組】
▽1.阿部 竜希 13.40 ★決勝進出
▽2.高山 峻野 13.42 ★決勝進出
▽3.野本 周成 13.51 ★決勝進出
▽4.藤井 亮汰 13.54 ★決勝進出
▽5.横地 大雅 13.57 ★決勝進出
▽6.徳岡 凌 13.64
▽7.西 徹朗 13.79
▽8.似内 陸斗 14.29

男子800m予選 高校生の落合晃が日本記録に迫る

男子800メートルの予選で高校3年生の落合晃選手が日本記録にあと0秒07に迫る1分45秒82の好タイムをマークしました。

落合選手は、滋賀県の高校に通う3年生で中学から陸上を始め、ことしの5月の大会では1分46秒54の自己ベストをマークし、この種目の20歳以下の日本記録を更新していました。

29日は日本選手権の800メートルで予選の1組に出場し、積極的な走りで1分45秒82のタイムでフィニッシュし、全体トップで30日の決勝に進みました。

このタイムは日本記録にあと0秒07に迫る好タイムで落合選手は「自己ベストに近いタイムでは走れていると思いましたが、45秒台とは思っていなかったので、自信になりました。90点ぐらいです」と息を切らしながら笑顔で話していました。決勝は、パリオリンピックの参加標準記録、1分44秒70を突破して、優勝することを目指しているということで「パリオリンピック出場という思い続けてきた夢が、目標に少しずつ近づいてきていると実感しました。決勝もしっかり走りたい」と力強く意気込みを話しました。

【予選 結果】男子800m(参加標準記録 1:44.70)

【1組】
▽1.落合 晃 1:45.82 ★決勝進出
▽2.四方 悠瑚 1:46.82 ★決勝進出
▽3.前田 陽向 1:47.09 ★決勝進出
▽4.早川 龍斗 1:47.89 ★決勝進出
▽5.高村 比呂飛 1:50.62
▽6.松本 純弥 1:51.03
▽7.山田 蒼志郎 1:52.14
▽8.花村 拓人 1:53.79
▽9.前川 優月 1:54.11
【2組】
▽1.川元 奨 1:49.53 ★決勝進出
▽2.岡村 颯太 1:49.74 ★決勝進出
▽3.源 裕貴 1:49.88
▽4.山崎 優希 1:50.02
▽5.安倍 優紀 1:50.08
▽6.金子 魅玖人 1:50.45
▽7.石元 潤樹 1:50.67
▽8.北村 魁士 1:50.88
▽9.二見 優輝 1:52.38
【3組】
▽1.佐藤 主理 1:49.29 ★決勝進出
▽2.石井 優吉 1:49.69 ★決勝進出
▽3.東 秀太 1:49.83
▽4.橋本 真宙 1:49.85
▽5.寺西 満輝 1:50.09
▽6.薄田 健太郎 1:50.31
▽7.高梨 有仁 1:50.58
▽8.立迫 大徳 1:51.98
▽9.瀬戸口 大地 1:58.53

《3日目の主な結果》

【予選 結果】男子400m(参加標準記録 45.00)

(左)佐藤 拳太郎選手(左から3人目)吉津 拓歩選手

【1組】
▽1.吉津 拓歩 45.57 ★決勝進出
▽2.佐藤 拳太郎 45.69 ★決勝進出
▽3.川端 魁人 46.10 ★決勝進出
▽4.井上 大地 46.66 ★決勝進出
▽5.眞々田 洸大 46.69
▽6.大林 督享 47.36
▽7.森 周志 47.66
▽8.佐藤 恵斗 49.71
【2組】
▽1.中島 佑気ジョセフ 45.16 ★決勝進出
▽2.小渕 瑞樹 46.93 ★決勝進出
▽3.岩崎 立来 47.07
▽4.山本 嶺心 47.10
▽5.壹岐 元太 47.45
▽6.友田 真隆 47.54
▽7.川北 脩斗 47.62
▽欠場.西 裕大
【3組】
▽1.佐藤 風雅 45.79 ★決勝進出
▽2.森 真聡 46.00 ★決勝進出
▽3.伊東 利来也 46.66
▽4.吉川 崚 46.77
▽5.原田 真聡 47.01
▽6.今泉 堅貴 47.14
▽7.メルドラム アラン 47.21
▽8.新垣 颯斗 47.53

【予選 結果】女子200m(参加標準記録 22.57)

君嶋愛梨沙 選手

【1組】
▽1.君嶋 愛梨沙 23.76 ★決勝進出
▽2.高橋 亜珠 24.11 ★決勝進出
▽3.壹岐 あいこ 24.16 ★決勝進出
▽4.御家瀬 緑 24.20 ★決勝進出
▽5.松林 玲佳 24.33
▽6.奥野 由萌 24.38
▽7.税田 ジェニファー璃美 24.69
▽8.田島 美春 24.86
【2組】
▽1.鶴田 玲美 23.56 ★決勝進出
▽2.松本 奈菜子 24.27 ★決勝進出
▽3.三浦 愛華 24.28
▽4.井戸 アビゲイル風果 24.39
▽5.児島 柚月 24.40
▽6.岩田 優奈 24.44
▽7.吉田 紗弓 24.93
▽欠場.山形 愛羽
【3組】
▽1.青野 朱李 24.35 ★決勝進出
▽2.佐藤 葵唯 24.48 ★決勝進出
▽3.藏重 みう 24.49
▽4.吉永 葉月 24.62
▽5.山越 理子 24.75
▽6.兒玉 芽生 24.76
▽7.久保山 晴菜 25.14
▽欠場.森山 静穂

【決勝 結果】男子 やり投げ(参加標準記録 85m50)

▽1.新井 涼平 80m78
▽2.崎山 雄太 79m72
▽3.ディーン 元気 78m15
▽4.小椋 健司 77m77
▽5.清川 裕哉 77m61
▽6.長沼 元 76m41
▽7.鈴木 凜 76m04
▽8.中村 竜成 74m63
▽9.相原 大聖 73m18
▽10.比嘉 遥 72m36
▽11.山田 隼人 72m10
▽12.石坂 力成 71m38
▽13.山下 晋平 71m27
▽14.角田 直之 70m48
▽15.巖 優作 68m59
▽16.横堀 雅孝 68m46
▽17.朝田 康聖 67m02

【決勝 結果】男子棒高跳び(参加標準記録 5m82)

▽1.山本 聖途 5m50
▽2.澤 慎吾 5m40
▽3.石丸 颯太 5m40
▽4.竹川 倖生 5m40
▽5.山崎 太士 5m30
▽6.大崎 洋介 5m30
▽7.大久保 圭介 5m30
▽8.江島 雅紀 5m30
▽9.原口 篤志 5m20
▽10.柄澤 智哉 5m20
▽10.来間 弘樹 5m20
▽12.北田 琉偉オスカー誠治郎 5m20
▽13.堀川 晴海 5m10
▽14.重藤 慶多 5m10
▽記録無し.石川 拓磨
▽記録無し.水谷 翼
▽記録無し.古澤 一生
▽記録無し.宮本 嶺

《大会3日目 注目は》

男子走り幅跳び 決勝(参加標準記録8m27cm)

▽橋岡優輝選手(8m36cm)
▽城山正太郎選手(8m40cm)

東京オリンピックで6位に入賞した橋岡選手はすでに参加標準記録を突破。今大会での代表内定に最も近い存在です。アメリカを拠点に、持ち味の助走スピードの向上と踏み切りのタイミングに磨きをかけてきました。5月には「ようやく納得がいく助走に近づいて来た」と手応えを話していました。一方、去年の日本選手権を制した日本記録保持者の城山選手が、参加標準記録を突破するような跳躍を見せられるのかにも注目です。

男子100m 予選・準決勝(参加標準記録10秒00)

▽柳田大輝選手(10秒02)
▽坂井隆一郎選手(10秒02)
▽桐生祥秀選手(9秒98)
▽小池祐貴選手(9秒98)

陸上の花形種目、男子100メートルは、去年の世界選手権で決勝に残ったサニブラウン選手がすでに代表に内定していて、日本勢に残された枠はあと2つです。ともに9秒台に迫るタイムを持ち、勢いのある坂井選手と柳田選手の走りに注目です。また、元日本記録保持者で、28歳になった桐生選手や、海外を拠点に強化を進めてきた小池選手といった9秒台のタイムを持つ選手がどこまでコンディションを整えてスタートラインに立てるのかも、勝負の行方を左右しそうです。オリンピックではメダル獲得をねらう400メートルリレーの代表を選ぶ上でも重要なレースとなります。

男子400m予選(参加標準記録45秒00)

▽佐藤拳太郎選手(44秒77)
▽佐藤風雅選手(44秒88)
▽中島佑気ジョセフ選手(45秒04)

29歳の佐藤拳太郎選手は去年の世界選手権で日本記録を32年ぶりに更新しました。佐藤風雅選手も同じ大会で、日本選手3人目の44秒台をマークするなど、過去最高レベルとも言える争いとなっているのが男子400メートルです。すでに参加標準記録を満たしているこの2人の対決が最大の注目ですが、中島選手はそこに割って入る実力を持っています。今大会に向けては、アメリカで武者修行を行ってきました。オリンピックでは史上初めてのメダル獲得を狙う1600メートルリレーの代表メンバーを決める上でも大切なレースを誰が制するのか、今大会のポイントのひとつです。

田中希実 わずか3時間の間に2つのレースに登場

中長距離のエース、田中希実選手は前日の1500メートルで参加標準記録を突破して優勝し、すでに内定している5000メートルと合わせて、2大会連続で2種目での代表内定を決めました。大会3日目は、わずか3時間のうちに800メートルの予選と5000メートルの決勝のレースを走ります。

女子800メートルで田中選手と同じ組には、高校2年の久保凛選手がエントリー。去年、高校1年ながらインターハイを制した久保選手は、ことしはシニアの大会でも優勝するなど急成長しています。サッカーの久保建英選手のいとことしても話題を集めました。あこがれという田中選手とどんな走りを見せるか楽しみです。

男子110mハードル 予選・準決勝(参加標準記録13秒27)

▽村竹ラシッド選手(13秒04)
▽野本周成選手(13秒20)
▽高山峻野選手(13秒10)

すでに代表に内定している泉谷選手の日本記録13秒04に並ぶタイムを持つのが村竹選手。まだタイムが安定しないところがありますが、持ち味のフィジカルを生かした力強い走りで代表に内定できればパリオリンピックでのメダル獲得もねらえる実力を持っています。参加標準記録を突破している野本選手や13秒10の自己ベストを持つ高山選手など実力者の中で誰が抜け出すのか、勝負の行方に注目です。

《3日目 競技予定》

★は決勝種目

【トラック競技】

▽13:00 女子 100mH 予選
▽13:55 男子 110mH 予選
▽14:30 男子 100m 予選
▽15:25 女子 800m 予選
▽15:45 男子 800m 予選
▽16:10 女子 400mH 予選
▽16:30 女子 200m 予選
▽16:50 男子 400m 予選
▽17:15 女子 100mH 準決勝
▽17:35 男子 110mH 準決勝
★17:55 女子 5000m 決勝
▽18:20 男子 100m 準決勝

【跳躍競技】

★14:50 男子 棒高跳 決勝
★16:10 男子 走幅跳 決勝

【投てき競技】

★12:15 男子 円盤投 決勝
★16:35 男子 やり投 決勝

☆五輪の内定条件は

パリオリンピックの陸上のトラックとフィールド種目では、すでに、去年の世界選手権の成績などから5人の選手が内定しています。

▽女子やり投げ:北口榛花選手
▽女子5000メートル:田中希実選手
▽男子100メートル:サニブラウン アブデル・ハキーム選手
▽男子110メートルハードル:泉谷駿介選手
▽男子3000メートル障害:三浦龍司選手

日本選手権でオリンピックの代表に内定するには、優勝して参加標準記録を突破する必要があります。

◆すでに参加標準記録を突破している選手
=今大会の優勝が条件

◆去年の世界選手権で入賞している選手
=今大会の順位に関係なく参加標準記録を満たした時点で内定

ただ、この条件を満たせなくても、世界ランキングなどで日本選手権のあとに代表に内定する可能性は残されています。それでも今大会でなるべく高い順位に入ることが重要になります。