東京で大雪?積もったら何が起きる?これを読んで思い出して!

東京23区では6日の朝にかけて雪が降り、8センチの降雪が予想されています。
雪国の人に言わせると“たった数センチ”。
しかし、首都圏では過去に“たった数センチ”の雪で交通の大混乱を繰り返してきました。

前回、東京都心が大雪に見舞われたのはおよそ2年前。
このときのことを振り返り、このあと見込まれている雪に備えましょう。

あの日の雪は午後からだった

2年前の1月6日の東京。
雪は午後1時過ぎから一気に降りだしました。

わずか40分で東京 渋谷区にある代々木体育館は一面真っ白に。
そして、午後6時に積雪は10センチに達しました。

雪が積もると必ず起きるのが転倒事故です。

都市部では雪道を歩くことに不慣れな方も多いと思います。
危険な場所は? 転倒せずに歩くには? 服装は?こちらの記事にポイントをまとめました。

東京では“聞き慣れない”気象用語を予習

また、この日の東京都心は、4年ぶりに大雪警報が出ていました。

日本の南を進むいわゆる「南岸低気圧」が、南から湿った空気を、北から冷たい寒気を引き込む影響で雪を降らせたとみられます。

東京都心など関東南部の平野部の雪の予測は難しく、“予報官泣かせ”とも言われています。こちらの記事で、詳しく解説しています。

大雪警報は、2024年2月5日も、予想より気温が低くなった場合に東京23区でも発表される可能性があります。

雪の最新情報はこちらの記事を参考にしてください。

雪は積もったあとも危険

雪が降った後、必ず気をつけなければならないのが路面の凍結です。

おととしの大雪では、当日と翌日だけで、けが人が合わせて500人を超えました。

凍った路面に足を滑らせ頭や腰を強く打つなどして、多くの人が病院に搬送されました。

また、凍った路面で車がスリップし、建物に突っ込む事故もありました。

中でも危険なのが、ぬれた路面のように見えるのに、実は薄い氷が張っている「ブラックアイスバーン」。

JAF=日本自動車連盟が実施した実験や注意点について詳しくまとめました。

さらに、首都高速道路でトラックが横転し、レインボーブリッジなどが通行止めになり、10時間にわたって立往生が発生したところがありました。

もし車を運転しているときに立往生に巻き込まれたらどうすればいいのか、取り組んでほしい5つの行動を記事でまとめています。

鉄道も安心できない

都市部では鉄道も雪の影響を受けます。

去年1月24日、大阪と京都の間を走る複数の電車が乗客を乗せたまま動けなくなりました。

雪の影響で線路のポイントが切り替わらなくなったのが原因で、解消されるまでに最大でおよそ10時間を要しました。

最新の鉄道情報はこちらで確認してください。

積極的に気象情報の確認を

東京の都心では、去年も2月10日に大雪警報が発表されました。

都心でおととしのような積雪にはなりませんでしたが、都内では20人以上がけがをしています。

このあとも最新の気象情報を確認し、積雪や路面の凍結による交通への影響にも十分注意してください。