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プールD 日本代表 第1戦 対チリ

9月10日日曜日、日本代表対チリ代表戦の試合結果。ラグビーワールドカップ 2023試合情報。過去の日本戦結果、予選での戦績、最新の戦いぶりなどの評価や注目選手など最新情報をお伝えします。

動画

目次

    日本×チリ タイムライン

    チリとは

    世界ランキングとW杯過去成績

    日本の初戦の相手、チリは、世界ランキング22位、今大会がワールドカップ初出場です。(※2023年10月23日現在)

    W杯出場までの道のり

    去年の南米予選ではウルグアイに敗れたものの、北米予選2位のカナダとの敗者復活戦に勝ち、プレーオフに進出しました。プレーオフは格上のアメリカを相手にホームアンドアウェー方式で行われ、チリで行われた第1戦は21対22で惜しくも敗れましたが、アメリカで行われた第2戦は31対29と逆転で勝利し、2戦合計の得点が52対51とチリがアメリカを上回って、初めてのワールドカップの切符を手にしました。

    ラグビースタイル

    チリ代表は、チリの国鳥であるコンドルを意味する『ロス・コンドレス』と呼ばれ、ほとんどの選手が国内リーグでプレーしています。体格のいい選手がそろい、タックルやスクラムで強さを見せるほか、パスやキックにも高い技術を持つなど総合力が高く近年、実力を伸ばしているチームの1つです。アメリカ大陸のチームで構成するリーグ「スーペル・ラグビーアメリカス」に、代表候補の選手でつくるチームを参戦させ、アルゼンチンやウルグアイなどのチームと切磋琢磨してきました。

    世界ランキング 22位 ※2023年10月23日現在
    W杯出場回数 初出場
    戦歴 ワールドカップ初出場

    日本との対戦

    日本代表とはテストマッチを含め、過去の対戦はありませんが、2017年に20歳以下のチーム同士が対戦し28対22で日本が勝利しています。日本の今大会初戦となるチリとの試合は9月10日に予定され、1次リーグ突破に弾みをつけるためにも重要な一戦となります。

    注目選手は

    チリ代表 ロドリゴ・フェルナンデス選手

    チームの中心となるのは、スタンドオフとフルバックを兼ねるロドリゴ・フェルナンデス選手。スピードとフットワークが持ち味で、ワールドカップ出場をかけたアメリカとのプレーオフで雨の中6人のアメリカの選手のディフェンスをかわして決めたトライは、ワールドラグビーが選ぶ去年の「トライ・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

    チリ代表メンバー33人

    ラグビーのワールドカップフランス大会に臨むチリ代表のメンバー33人です。

    ポジション 代表メンバー
    FW(PR) ハビエル・カラスコ(176cm/114kg)
    FW(PR) マティアス・ディトゥス(181cm/120.5kg)
    FW(PR) イニャキ・グルチャガ(186cm/124kg)
    FW(PR) エステバン・イノストロサ(185cm/125kg)
    FW(PR) サルバドール・ルエス(179cm/117kg)
    FW(PR) ビットリオ・ラストラ(183cm/120kg)
    FW(HO) アウグスト・ボウメ(175cm/102kg)
    FW(HO) トマス・ドゥサイヤン(175cm/105kg)
    FW(HO) ディエゴ・エスコバル(176cm/103kg)
    FW(LO) ハビエル・アイスマン(200cm/118kg)
    FW(LO) サンティアゴ・ペドレロ(194cm/115kg)
    FW(LO) アウグスト・サルミエント(193cm/111kg)
    FW(LO) パブロ・ウエテ(200cm/119kg)
    FW(LO) トマス・オーチャード(192cm/105kg)
    FW(FL/NO.8) クレメンテ・サアベドラ(191cm/110kg)
    FW(FL) アルフォンソ・エスコバル(183cm/101kg)
    FW(FL/NO.8) ライムンド・マルティネス(180cm/102kg)
    FW(FL/NO.8) マルティン・シグレン(188cm/104.5kg)キャプテン
    FW(FL/NO.8) イグナシオ・シルバ(180cm/105kg)
    BK(SH) マルセロ・トレアルバ(170cm/81kg)
    BK(SH) ルカス・カルバーリョ(180cm/86kg)
    BK(SH) ニコラス・ヘレロス(170cm/74kg)
    BK(SH) ベンハミン・ビデラ(176cm/80kg)
    BK(SO/FB) ロドリゴ・フェルナンデス(178cm/85kg)
    BK(CTB) ドミンゴ・サアベドラ(181cm/94kg)
    BK(CTB) パブロ・カサス(188cm/95kg)
    BK(CTB) ホセ イグナシオ・ラレナス(182cm/94kg)
    BK(CTB) マティアス・ガラフリッチ(184cm/95kg)
    BK(WTB) フランコ・ベラルデ(184cm/97kg)
    BK(WTB) ニコラス・ガラフリッチ(190cm/100kg)
    BK(FB) フランシスコ・ウロス(187cm/93kg)
    BK(FB) イニャキ・アジャルサ(186cm/100kg)
    BK(FB) サンティアゴ・ビデラ(180cm/90kg)

    元日本代表 五郎丸歩さんに聞く~初戦・チリ戦のポイントは?

    五郎丸歩さん

    五郎丸歩さんは福岡市出身の37歳。現役時代は日本を代表するフルバック。正確なキックが持ち味で、テストマッチ通算711得点は最多記録。2015年のワールドカップで、強豪・南アフリカからの歴史的勝利に貢献し、大会のベストフィフティーンに選ばれる。プレースキックの際、両手を体の前に合わせる独特な「五郎丸ポーズ」で大きな注目を集めました。

    日本は、前回のベスト8を上回るベスト4以上を目指して臨みます世界ランキング14位の日本が、目標を達成するために重要なのが1次リーグ。5つのチームが総当たり戦を行い、上位2チームが決勝トーナメントに進みます。その初戦、相手は世界22位のチリです。
    (※ランキングは2023年9月11日現在)
    (聞き手:スポーツニュース部 記者 小林達記)

    Q.チリのイメージは?

    五郎丸さん

    南米ですので、非常に体が強いだろうなというふうには思います。1番怖いのがやはり失うものがないということですよね。初出場でプールDの対戦相手を見た時に、どこをターゲットにしてくるかと考えたら、間違いなく日本なんですよ。だから日本に100%集中する形で来るだろうなと思います。世界ランキングで見ても日本は大丈夫だろうと思っていると足をすくわれるかなと思います。

    Q.初戦、日本のキーマンをあげるとすれば誰になるか?

    五郎丸さん

    スタンドオフでしょうね。10番を誰が背負うかわからないですけど、そこを務める選手の出来によってゲームが大きく変わってくると思います。

    キッカーも務める2人

    李承信選手(右)

    大会前最後のテストマッチ(日本時間8月27日)でイタリアと対戦した際のスタンドオフには、先発した李承信選手と後半から松田力也選手の2人が出場しました。2人はキッカーも務めました。

    松田力也選手

    2人あわせてペナルティーゴールとトライ後のゴールキックを6本蹴りましたが、成功したのはわずか2本でした。

    長く日本代表のキッカーを務めた五郎丸さんは、みずからの経験を踏まえ、キッカーとして大切にしてきたことを突き詰めていくことが重要だと語りました。

    五郎丸さん

    格上のチームと戦っていくうえで3点、2点というところがどれだけ大きな部分を担ってくるかというのはキッカーとしても感じているでしょう。キッカーがしっかりとスコアすることによって相手はペナルティーができなくなってくる。ボール争奪戦のところでボールに絡めなくなってくるんです。2人とも迷いが生じているように見えるので、誰に頼るでもなく、しっかりと自分自身を見つめ直して確固たるものを自分の中で作ってほしいです。

    Q.ワールドカップの初戦の難しさは?

    五郎丸さん

    我々が戦っていた2015年と、その後の2019年、そして2023と初戦の重みが全然違うと思っています。

    日本が南アフリカに劇的勝利(2015年 開幕戦)

    我々が戦った2015年は誰も期待していないような状況でとにかく勝ちにいくという感じだった。これは今回のチリのマインドにすごく似ているだろうなと思います。

    日本がロシアに勝利(2019年 日本大会 開幕戦)

    2019年は自国開催の重みがあった。今回はフランスということで、自分たちが背負ってきたもの、この2015年、2019年で成し遂げてきたことをやらなくてはいけない。勝って当然と思われている。この雰囲気にのまれないことが大事だなと思います。

    Q.なかなかデータがない中で戦い方が難しいと思うが?

    五郎丸さん

    データというのは世界から集めることができる。ただ、そのデータを集めるよりも自分たちがこの試合で何を成し遂げたいか。大会前最後のテストマッチでイタリアに大敗しましたが、そこからどれだけ修正できたか。そういうところを見るには、チリは非常にいい相手だと思います。

    Q.どういう勝ち方をすれば、今後につながるか?

    日本がロシアに勝利(2019年 日本大会 開幕戦)

    五郎丸さん

    勝ち方というのは実はあまり必要なくて、前回大会もロシアにあまりいい勝ち方ができなかったんですよ。ただ、とにかく1点差でも勝つ。ワールドカップは、内容よりも勝つということがすごく大事になってきます。

    ラグビーワールドカップ2023 フランス大会の最新ニュース。試合の日程・結果、日本代表を中心に各チームの最新情報などをまとめてお伝えします。

      情報が入り次第お伝えします

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      日本代表