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ラグビーW杯 アルゼンチン 日本と勝ち点9で並ぶ 決勝Tへ条件は

ラグビーワールドカップフランス大会の1次リーグ、プールDで、日本が次に対戦するアルゼンチン対チリは、アルゼンチンが8つのトライを奪って59対5で圧勝し、日本と勝ち点9で並びました。

日本は、10月8日のアルゼンチンとの直接対決で、どうなれば決勝トーナメントに進出できるのか。記事後半では、その条件を整理します。

目次

    アルゼンチン 力強い攻撃で8つのトライ チリを圧倒

    世界ランキング9位で、ここまで1勝1敗のアルゼンチンと、世界22位で3戦3敗のチリの試合は9月30日、ナントで行われました。アルゼンチンは、前のサモア戦から、主力のエミリアーノ・ボッフェーリ選手や、パブロ・マテーラ選手など、先発メンバー11人を交代して臨みました。

    試合は序盤からアルゼンチンが優位に立ち、前半9分、この試合で代表通算100キャップとなった34歳のニコラス・サンチェス選手がトライを決めて先制しました。

    さらに23分にはモールで押し込んだあと、この試合でチーム歴代最多の103キャップとなった38歳のアグスティン・クリービー選手のトライでリードを広げました。

    アルゼンチンは後半に入っても力強い攻撃や素早いパス回しでチリを圧倒し、前半3つ、後半5つのあわせて8つのトライを奪って59対5で圧勝しました。

    一方、ワールドカップ初出場のチリは、後半33分にチーム一丸となったモールからトライを決めましたが、大会初勝利をあげることはできませんでした。

    これでプールDは、日本とアルゼンチンが勝ち点9で並び、得失点差で上回ったアルゼンチンが2位になりました。

    日本は10月8日に、2大会連続の決勝トーナメント進出をかけて、アルゼンチンと対戦します。

    サンチェス アルゼンチン代表のW杯最多得点記録を更新

    2015年のワールドカップの得点王で、アルゼンチン代表の司令塔、ニコラス・サンチェス選手が、この試合に先発出場し、節目の100キャップを記録するとともに、20得点をあげてワールドカップ通算140得点としアルゼンチン代表のワールドカップにおける最多得点記録を更新しました。

    34歳のサンチェス選手は、2010年に初キャップを獲得し、2011年から、今大会まで4大会連続でワールドカップに出場していて、特に2015年には、司令塔として、チームをベスト4に導くとともに得点王に輝きました。

    30日の試合では、今大会初めて先発出場し、節目の100キャップを達成しました。

    そして前半9分に先制のトライを決めるなど20得点をあげてワールドカップ通算140得点とし、アルゼンチン代表の最多得点記録を更新しました。

    【サンチェス選手 試合後コメント】
    「非常に特別なことだ。家族も来ている中で、100キャップ目を獲得でき、とてもうれしいです。ただ、個人より、チームのことが大事だ。私たちは、これからもチームのために戦う」

    《アルゼンチン代表 HC・選手談話》

    アルゼンチン チェイカHC「日本戦 貪欲に勝ちを目指す」

    チリ代表に大勝したアルゼンチンのマイケル・チェイカヘッドコーチは試合後の会見で「我々はよいスタートを切り、アグレッシブに戦うことができた。最初のトライをとったことで、楽に戦うことができた」と振り返りました。

    また、この試合、大幅にメンバーを入れ替えたことに関して「毎週、われわれはメンバーを白紙に戻して、誰が先発するのがベストなのかを考える。われわれはいろんなことを柔軟に変えることができる」と話したうえで、次の日本戦へ向けて「日本は強いチームで、前回のワールドカップで準々決勝に進んだのは、私たちではなく日本だ。今大会ではわれわれが貪欲に勝ちを目指す」と意気込みました。

    アルゼンチン デ ラ フエンテ「日本戦はもっと厳しい試合に」

    この試合で、ゲームキャプテンを務めたセンターのヘロニモ・デ ラ フエンテ選手は「チリはとても難しい相手で、勝てて良かった。今このチームでプレーでていることが、うれしい。日本戦はもっと厳しい試合になるので、それに向けて準備をしないといけない」と話していました。

    アルゼンチン クリービー「日本戦は常にビッグゲーム」

    先発出場し、トライ1つを決めたフッカーのアグスティン・クリービー選手は「われわれにとって完璧な試合ではなかったが、とても良い試合だった。トライは個人的によい勲章だが、それ以上にハードワークできたことを喜んでいる」と試合を振り返りました。

    そのうえで、日本との大一番について「日本戦は常にビッグゲームであり、ハードな試合になる。われわれはすべてのことを向上させ、確実性を持たないといけない。日本もわれわれ同様に、これが決勝だと思って挑んでくるので、よい試合になると思う」と話したうえで、スクラムについて「日本はよいスクラムを組んでくるが、自分たちもスクラムに集中し、レベルアップしている」と意気込んでいました。

    ◆日本の1次リーグ突破の条件は◆

    《1次リーグ プールD成績(9月30日現在)》


    1.イングランド  3勝0敗 勝ち点 14
    2.アルゼンチン 2勝1敗 勝ち点 9



    3.日本      2勝1敗 勝ち点 9
    4.サモア     1勝2敗 勝ち点 6
    5.チリ     0勝4敗 勝ち点 0

    ▽上位2チームが決勝トーナメント進出
    ▽イングランドの1位は決定

    1位のイングランドは、すでに決勝トーナメント進出を確定させています。

    日本とアルゼンチンは、勝ち点「9」で並んでいます。

    10月8日の直接対決で勝った方が、決勝トーナメントに進出します。

    【引き分けた場合】
    得失点差で上回るアルゼンチンが決勝トーナメントに進出します。30日時点の得失点差は日本が「+14」アルゼンチンは「+46」となっています。

    ただし、引き分けでも4トライ以上した場合はボーナスポイントが上積みされ、トライで得点を挙げた場合とキックを重ねて得点を挙げた場合とで勝ち点が異なるケースがあります。

    ※例えば、日本が4トライ、4ゴールで、28点。アルゼンチンが1トライ、1ゴール、ペナルティーゴール7本で28点。この場合、28対28の引き分けでも日本にボーナスポイントが入り、日本は勝ち点「3」を獲得、アルゼンチンは勝ち点「2」となります。この場合、日本が決勝トーナメントに進出します。

    《豆知識》ボーナスポイントとは


    1次リーグの順位は勝ち点で決まりますが、勝敗とは別にトライの数や点差によってボーナスポイントが与えられます。



    勝てば勝ち点は「4」、引き分けは勝ち点は「2」、負けた場合は「0」ですが、7点差以内の負けであればボーナスポイントとして勝ち点「1」が与えられます。また、トライを4つ以上あげたチームにも勝敗にかかわらず勝ち点「1」のボーナスポイントが追加されます。

    ▸【詳しくはこちら】ラグビーW杯 知っておきたいルールなど

    【1次リーグ 勝ち点が並んだ場合の順位決定】


    1.直接対決の結果
    2.全試合の得失点差
    3.全試合の「奪ったトライ数」と「奪われたトライ数」の差
    4.全試合の得点数
    5.全試合のトライ数
    6.10月2日時点の世界ランキング

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