Q.ワクチン接種に便乗した詐欺や悪質商法も?

A.
新型コロナウイルスの影響が長期化する中、不安な気持ちにつけ込んだり、ワクチンの接種に便乗したりする詐欺や悪質商法などに注意が必要です。実際に、自治体をかたって「ワクチンを優先的に接種できる」などとする不審な電話がきたケースも報告されています。

消費者庁によりますと全国の消費生活センターには新型コロナウイルスに関連して不審な電話がかかってきたり、メールが送られてきたりなどの相談が相次いでいます。

具体的には、自治体の担当者をかたった不審な電話がかかってきて「ワクチンが接種できるのでいますぐ指定された銀行口座に10万円振り込んでほしい。後日、返金する」などと指示されたケースがあったということです。

また、国民生活センタ-によりますと大臣をかたって「新型コロナウイルス予防接種が優先的に打てる」として、URLに誘導する不審なショートメールが届いたケースもあったということです。

消費者庁などによりますと新型コロナウイルスのワクチン接種に関して、自治体が費用や個人情報を電話やメールで求めることはないということです。

このほかにも給付金などの支給を理由に個人情報を聞き出そうとする電話やメールに関する相談が全国の消費生活センターに寄せられるなど次々と新しい手口が出てきているということです。

消費者庁の調査では、新型コロナウイルスに関する詐欺やトラブルを経験した人のおよそ8割が「自分は気をつけているから被害にはあわないと思っていた」と回答したということです。

国民生活センターでは、ワクチン接種に便乗した不審な電話やメールなどへの無料の電話相談を行っています。

国民生活センター ワクチン関連 専用ダイヤル
0120ー797-188(毎日午前10時~午後4時)

ワクチン接種に限らず不安につけ込む詐欺や悪質な便乗商法は今後も増えるおそれがあるため困った場合はすぐに消費者ホットラインの『188』に電話してください。

(2021年2月22日時点)