Q.ワクチン接種の優先順位は?

A.
ワクチンは特に接種が始まる当初は量が限られているため、政府は優先順位をつけて重症化するリスクの高い人から先に接種することで、重症者や亡くなる人の数を減らすことが期待でき、医療体制を守ることができるとしています。

政府は、優先順位について総理大臣官邸の特設サイトで示していて、最も早く接種が行われるのは、新型コロナウイルスに感染した患者に頻繁に接する医療従事者などで、続いて、重症化するリスクが高い高齢者、そして、基礎疾患のある人や、高齢者施設などで利用者に直接接する職員としています。

このあとが一般の人で、妊婦を優先するかどうかや、子どもへの接種を行うかどうかは、安全性や有効性の情報などをみながら検討するとしています。

また、優先接種となる人たちの詳細についても内閣官房や厚生労働省が示しています。

具体的に、優先接種の対象となる医療従事者について厚生労働省は、▼新型コロナウイルスに感染した患者に頻繁に接する医療機関の職員であれば診療科や職種を限定しないほか、▼薬局の薬剤師、▼患者を搬送する救急隊員や海上保安庁の職員、自衛隊の職員、さらに、▼対策に当たる保健所や検疫所の職員や宿泊療養施設に関わる人などを挙げています。

高齢者については65歳以上とする案を示しています。

そして、基礎疾患の範囲については、慢性の呼吸器の病気や心臓病、腎臓病、肝臓病、それに糖尿病などのほか、免疫の機能が低下する病気などを挙げ、肥満度を示す「BMI」(ビー・エム・アイ)が30以上の肥満の人も対象とする案を示しています。

また、優先接種の対象となる従業員が従事する施設の範囲について、高齢者向けのさまざまな介護施設のほか、障害者施設なども含むとする案を示しています。

(2021年2月12日時点)