自分の気持ちに負けないように常に戦っていたのだと思う

内海哲也

野球 #苦しいとき

今シーズンかぎりで現役を引退する西武のピッチャー、内海哲也。
巨人時代にエースとして2年連続で最多勝を獲得しプロ19年間で135勝を積み上げた。

みずからのことをプロに入った当初は「普通のピッチャーだった」と控えめに話す内海だが、あるこだわりを持って日本を代表するピッチャーに上り詰めた。

「こだわりは誰よりも早く来て、誰よりも練習するということ。実際できていたかどうかはわからないし、自己満足の世界だが、やってきたつもり。どれだけ体がしんどくても絶対続けようと思ってやってきたことなのでそれは誇れる」

FAの補償で「頭が真っ白になった」という西武への移籍。
巨人時代のような輝きを見せられず4年間でわずか2勝に終わったが野球と向き合う真摯な姿勢を行動で示しチームメイトに大きな影響を与えた。

西武の渡辺久信ゼネラルマネージャーは巨人から内海を獲得したことについて「間違いではなかったことは、この4年間を見ればわかる」とチームへの貢献を高く評価した。

内海は今シーズンから投手コーチを兼任。若手の指導にもあたり、みずからの経験を伝えた。

「野球人生はそんなに長くないので、悔いのないようにやりきったと思えるような生活を毎日やってほしいと思う。1軍で活躍すると本当に世界は変わると思うのでそこを目指して妥協せずに頑張ってほしい」

常に自分に厳しかった内海。
現役時代のライバルは誰だったのかという問いに、こう答えた。

「自分自身だろうし、自分の気持ちに負けないように常に戦っていたのだと思う」

野球 #苦しいとき