風疹の最新ニュース

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“風疹患者 今後も増え続けるおそれ” 厚労省専門家会議で指摘 2018年10月31日

妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれがある風疹の対策について話し合う厚生労働省の専門家会議が開かれ、今後も患者が増え続けるおそれがあるという指摘があり、厚生労働省は30代から50代の男性などに抗体検査を受けるよう引き続き呼びかけていくことにしています。

風疹は発熱や発疹などの症状が出るウイルス性の感染症で、妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。

ことしは患者が大幅に増加し、9月からは毎週100人以上のペースで増えていて、患者の数は今月21日までに合わせて1486人に上っています。

31日開かれた厚生労働省の専門家会議で、一部の委員が今後の見通しについて「5年ほど前に風疹が流行したときの傾向を見ると、今後、少なくとも半年程度は今のペースで患者が増え続けるおそれがある」と指摘しました。

風疹の患者は東京や千葉、それに愛知などで大幅に増加していて、厚生労働省はこうした地域に重点的にワクチンを供給するとともに、十分なワクチンが行き届いているかどうか調査することにしています。

そのうえで、ワクチンを接種したことがない人が多い30代から50代の男性や、妊娠を希望する女性などを中心に、まずは風疹への免疫が十分あるか調べる抗体検査を受けるよう呼びかけています。