風疹の最新ニュース

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保育実習前に風疹の予防接種を 2016年04月23日

妊婦が風疹に感染することで赤ちゃんに障害が出る「先天性風疹症候群」を防ぐため厚生労働省は保育士をめざす学生についても保育所などで実習する際、妊娠中の女性と接する可能性が高いことから、事前にワクチンの接種を受けるよう求める通知を出しました。

 

風疹は妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんの耳や目、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」になる恐れがあり、平成24年から25年にかけて成人を中心に風疹が流行した結果全国で45人の赤ちゃんに障害が出ました。これを受けて、厚生労働省は保育士をめざす学生についても保育所などで実習する際、妊娠中の女性と接する可能性が高いことから、事前にワクチンの接種を受けるよう求める通知を出して保育士を養成する大学などに呼びかけることになりました。

 

風疹の予防には、過去にワクチンを接種するなどして体内に抗体が十分にできている必要がありますが、ワクチンを接種したことがあるか確認できない人には実習前に、あらためて風疹とはしかの混合ワクチン、「MRワクチン」を2回接種するか、抗体が十分にあるかを調べる検査を受けるよう求めています。

 

保育士になる人の大半は保育所などの現場で実習を行うことから、厚生労働省は「保育士になる前の実習の段階から風疹の感染予防に向けて意識を高めてもらえるよう呼びかけを続けていきたい」としています。