風疹の最新ニュース

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風疹の抗体4割近くが不十分 2016年03月17日

妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれがある風疹について、愛知、岐阜、三重の3県は妊娠を希望する女性などを対象に抗体検査の助成を行っていますが、検査を受けた人の4割近くが抗体が不十分だったことが分かりました。

 

風疹は妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんが耳や目、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。平成24年から25年にかけての流行では風疹の患者の多くは成人で、その結果、45人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されました。 このため、愛知、岐阜、三重の3県は妊娠を希望する女性などを対象に風疹の抗体があるかどうかを調べる検査の費用を全額助成しています。

 

各県によりますと、政令市など一部の自治体を除いて去年12月末までに愛知県では1093人、三重県では620人、岐阜県では847人が検査を受けたということです。 しかし、検査を受けた人のうち愛知県では37.2%、岐阜県では38.5%の人が十分な抗体がなかったということです。 三重県は、いまのところデータをまとめていません。各県は平成28年度も抗体検査の費用の助成を続ける方針で、住んでいる市町村に確認の上で検査を受け、抗体が不十分な場合はワクチンの接種を受けるよう呼びかけています。