風疹の最新ニュース

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風疹緊急対策を 母親らが要望書 2013年06月17日

風疹の流行が拡大し続けているなか、風疹によって子どもに障害が出た親たちが厚生労働省を訪れ、感染の中心になっている大人に無料で予防接種を行うなど、国として積極的に対策をとるよう要望しました。

 

要望を行ったのは、風疹によって子どもに障害が出た親たちと医師などで作る団体で、厚生労働省の結核感染症課の担当者に田村厚生労働大臣宛ての要望書を提出しました。
風疹の流行は、20代から40代の男性を中心に全国に広がり、患者数は1万人に迫っています。

 

また、去年から続く流行では、妊娠中の女性が感染したことで全国で11人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断され、目や耳、心臓などに障害が出ています。
このため、団体では、予防接種法に基づき、国が無料で大人に風疹のワクチンを打つ「臨時接種」を行うことや、必要なワクチンを確保すること、それに、大人が接種しやすい環境を整えることなど、国として積極的に対策をとるよう要望しました。

 

要望書を提出した1人で風疹によって娘に障害が出た神戸市の西村麻依子さんは「去年の段階で手を打っていれば、赤ちゃんへの影響がここまで広がることはなかった。風疹によって悲しい思いをする母子や失われる命がなくなるよう国は一刻も早く対応してほしい」と話しています。