風疹の最新ニュース

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風疹患者 半年で9400人超 2013年06月11日

妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹の患者は、今月2日までの半年間で、去年1年間のおよそ4倍に当たる9400人を超えました。
専門家は「感染を防ぐには予防接種しかない」と、多くの人に接種を呼びかけています。

 

熱や発疹などの出る風疹は患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、ことし全国で風疹と診断された患者は今月2日までの半年間で9408人に達し、来週にも1万人を超える見通しとなりました。

 

これは5年前に今の方法で集計を始めて以降、最も大きな流行となった去年1年間のおよそ4倍で、患者の90%近くは成人で、男性では20代から40代、女性では20代が多くなっています。

1週間の患者数は682人で、都道府県別では、大阪府が208人と最も多く、次いで東京都が111人など、関西と首都圏を中心に全国で感染の拡大が続いています。

 

国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「これまでの感染者の大半が、過去に予防接種を受けていないケースや、受けたかどうか分からないケースだと報告されている。感染を防ぐには予防接種しかないので、流行地だけでなく、どの地域も危機的な状況だと認識して、接種をしてほしい」と話しています。