風疹の最新ニュース

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風疹患者集中の鹿児島県で疫学調査 2013年06月07日

風疹の流行が全国に広がるなか、国立感染症研究所は人口当たりの患者数が全国で4番目に多く、一部の地域に患者が集中している鹿児島県で、感染がどのように広がったかを調べる疫学調査を県と共に進めていて、調査結果を基に、今後の対策などを検討することにしています。

 

ことしに入ってから先月26日までに全国で風疹と診断された患者は8507人で、去年の同じ時期の36倍に達し、感染は全国に広がっています。
このうち鹿児島県は、人口当たりの患者数が全国で4番目に多いうえ、患者の85%が薩摩川内市とさつま町に集中しています。

 

このため、国立感染症研究所は、この地域で感染がどのように広がったかを詳しく調べるため、先週から調査を始め、7日、鹿児島県の担当者と、これまでの調査の状況と今後の方針について、意見を交わしました。
今回の調査では、流行初期に風疹にかかった患者やその家族などから、ワクチンを接種していたかどうかや、当時の行動や移動の状況、それに、接触した人などについて、聞き取りが行われる予定で、今月中旬まで続けられます。

 

国立感染症研究所は、調査結果を基に、流行の拡大防止や今後の対策を検討することにしています。
川薩保健所の揚松龍治所長は「専門家と一緒に調査することで、感染ルートを明らかにして今後の予防対策につなげていきたい」と話しています。