福島市で県内で2年ぶりとなる風疹の患者が確認され、市や福島県はワクチンを接種するなど感染に注意するよう呼びかけています。
風疹と確認されたのは福島市の30代の男性で、今月(9月)6日に風疹の特徴である発疹や発熱などの症状を訴えて医療機関を受診し、検査の結果、きのう(12日)、風疹と確認されました。
風疹はことし首都圏を中心に患者数が増加していますが、男性は、最近、首都圏には行っていないということです。県内で風疹患者が確認されたのは、おととし(H28)に会津保健福祉事務所の管内で女性の感染が確認されて以来、2年ぶりです。
風疹は、発疹や発熱などの症状が出るウイルス性の感染症で、妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が起きるおそれがあります。
市や県は今後、妊娠する可能性がある女性は2回のワクチン接種を受けておくとともに、妊婦の家族など周りにいる人で、風疹に感染した経験がなく、ワクチンを2回接種した記録がない人も、接種を検討するよう呼びかけています。
また、ワクチンの定期接種がなかった30代から50代の男性も、抗体検査を受けるなどしてワクチンが必要か十分に検討してほしいとしています。