風疹の最新ニュース

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滋賀県内で3年ぶり風疹患者確認 2018年09月14日

滋賀県湖南市に住む50代の女性が先月(8月)、風疹に感染していたことがわかりました。滋賀県内で風疹に感染した人が確認されたのは3年ぶりで、妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんに障害が起きるおそれがあるとして県が注意を呼びかけています。

風疹は、発熱や発疹などの症状が出るウイルス性の感染症で、妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳、それに、心臓などに障害が起きるおそれがあります。

滋賀県によりますと、先月、湖南市の50代の女性が発熱や発疹の症状を訴えて医療機関を受診しましたが、風疹の主な症状であるせきやリンパ節の腫れなども見られたため、詳しい検査が行われました。その結果、今月11日になって、女性が風疹に感染していたことが確認されたということです。

女性はすでに回復し、家族への感染も確認されていないということですが、届け出を受けた県の保健所は、感染拡大を防ぐ措置として、本人や家族などに健康調査や保健指導を行ったということです。

滋賀県によりますと、県内で風疹に感染した人が確認されたのは3年ぶりだということです。風疹はことし7月下旬から、首都圏を中心に患者が増えていて、全国の医療機関から報告があった今月2日までの患者数は362人と、大規模な流行があった平成25年の後の5年間で最も多くなっています。県では、風疹の抗体が十分かどうかわからない人は、県が無料で行っている検査を受け、必要に応じて予防接種を受けてほしいと呼びかけています。