NEW2019年02月19日

10連休 気をつけたいお金の話

皇太子さまが天皇に即位されるのに伴って、4月27日から5月6日まで、10連休になります。旅行などを計画している人も多いと思いますが、お金に関しては、気をつけたいこともあるようです。

10連休の間は、金融機関の窓口はお休みということになるんでしょうね。

日頃から祝日も営業しているような一部の店舗を除いて、大半が休みになる予定。全国銀行協会によると、10連休というのは“戦後最長”の休みだそう。

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期間中も、ATM=現金自動預け払い機やインターネットバンキングはいつもの土日や祝日と同じように使えるけど、休みが長いことで懸念されるのが、ATMの「現金切れ」。金融機関側は、なるべく適切に補給したいとしているけど、場合によっては現金切れが起きかねないとも言っていて、必要な現金は早めに準備するよう呼びかけている。旅行で現金が多めに必要だとか、期間中に結婚式に出るので新札が必要だとか、予定に応じて考えておいたほうがよさそう。

休みが長いぶん、連休の直前・直後は窓口が混み合いそうですね。

その点も、金融機関側は注意を呼びかけている。窓口で振込をする人は早めに済ませるに越したことはなさそうだし、税金や公共料金の支払いは納付期限があるから、期限に間に合うように前もって行うことも大事ね。あと、金融機関を悩ませているのが「夜間金庫」。休みが長いだけに、金庫がいっぱいになってしまってお金が入りきらないことがあるのでは、という懸念があるの。各金融機関は臨時の回収を行うことも検討している。

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連休中は東京株式市場もお休みになるそうですね。

そうね。だから株式などの取り引きをしている人も注意が必要。毎年、年末年始でも起き得ることだけど、東京市場が休みでも海外市場では取り引きが行われるので、この間に市場を動かす大きな出来事や統計の発表などがあると、連休前後で資産の価格が急変動することが否定できないわけ。予定されているものでは、アメリカの金融政策を決める会合(4月30日、5月1日)や雇用統計の公表(5月3日)がある。

いろいろと考えておくことがあるんですね。

もう1つ、強調しておきたいのが「詐欺に気をつけること」。金融庁によると、全国銀行協会をかたって、「改元で銀行法が改正される。すべての金融機関のキャッシュカードを不正操作防止用に変更する必要がある。申込書に口座番号や暗証番号を記載したうえで、現在使っているカードを返送してほしい」などと書かれた封書が送られていることが確認されているとのこと。金融庁や全国銀行協会は、「全国銀行協会や銀行員が暗証番号などを尋ねることは一切ない」としていて、少しでも不審に思ったら警察や金融庁に相談するよう呼びかけている。悪質な詐欺に遭わないよう、皆で声を掛け合いたいわね。