NEW2018年11月26日

4K・8K 見る方法 知っていますか

今のハイビジョンより画質がはるかに鮮明で、臨場感あふれる映像と音響を楽しむことができる4K・8K。NHKと民放などが12月1日から、順次、本放送を始めます。しかし、テレビ局などで作る団体が9月に行った調査では、4K放送の視聴方法を知っている人は、20%余りにとどまっているといいます。

実は私も、よく分かっていません。家電量販店などでは「4K対応テレビ」とか「4Kチューナー内蔵」とかいろんなタイプのテレビが売られていて、違いがわかりにくいのです。

電子情報技術産業協会によると、ことし9月末までに国内で出荷された「4K対応テレビ」は累計で500万台を超えている。これらのテレビは、「対応」と言っても、4K放送を視聴するには、4K放送が受信できるチューナーが必要なの。

それに、NHKのBS放送とBS民放の4K放送はそれだけでOKなんだけど、すべてのチャンネルを見るには、4K・8Kに対応したアンテナも必要になる。

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メーカー各社は、放送開始を前に、外付けチューナーを続々と発売していて、このところ、売れ行きが飛躍的に伸びているんだって。
中には、チューナーを内蔵したブルーレイディスクレコーダーも登場している。

「4K対応テレビ+チューナー」で視聴するのが主流なんですか?

放送のスタート時点ではそうね。でも、最近は、チューナ-自体を内蔵したテレビも相次いで発売されていて、「三菱電機」や「東芝映像ソリューション」などが新商品を投入している。

チューナーを内蔵しているタイプのほうが、設定する手間も少ないから、今後、価格が下がっていけば、主流になるかもしれない。

本放送が始まると、今のテレビは映らなくなってしまうんですか?

それは大丈夫よ。今回、NHKや民放などが始める4Kと8Kの本放送は衛星放送なの。

地上波や現行のBSのハイビジョン放送は継続するので、今使っているテレビ、チューナー、アンテナを使ってこれまでどおり視聴することができる。

従来の放送だけを受信するなら、新たな機器を購入する必要はないわ。

8K放送を見られるテレビも出ているんですか?

4Kに比べると、まだ少ないんだけど、「シャープ」が、8K対応テレビに続いて、11月には、チューナー内蔵型の8Kテレビを発売した。これは世界で初めてのものなんだって。

価格は、最も大きい80インチで200万円前後を想定。ほかに70インチが100万円前後、60インチが75万円前後となっている。

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ちょっと高めだけど、シャープでは、魅力をアピールするために、8Kテレビを乗せたワゴン車を全国に走らせて、各地のイベントで紹介することにしている。

4Kはハイビジョンの4倍、8Kはハイビジョンの16倍の画素数があり、臨場感が大きくアップする。各メーカーでは2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて買い換え需要が続くと期待しているそうよ。