NEW2018年05月30日

ついに150円超 ガソリンまだ上がる?

ガソリン価格がレギュラーでリッター150円を超えました。これから、どうなっちゃうんでしょうか?

ガソリンスタンドに行くたびに、値上がりしている!どうして!

ちょうど1年前はリッター130円くらいだったけれど、じわじわ上がり続けているね。去年11月には140円を超えて、ついに今週は151円に。レギュラーが150円台まで値上がりするのは3年5が月ぶりだって。

大きな理由は原油の価格が上昇しているから。原油は2015年から16年にかけて供給が多くなりすぎて、急激に値下がりしたの。それで石油に頼るサウジアラビアやロシアが困ってしまい2017年1月から、一緒になって生産量を抑えることで価格を上げてきたの。OPEC(石油輸出国機構)に加盟する産油国と、非加盟の産油国の15年ぶりの「協調減産」という異例の動きなんだよ。

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でも最近の値上がりはどうして?

それは、アメリカのトランプ大統領の予想外の動きかな。 アメリカは、イランが核開発を大幅に制限する代わりに、イランに対する厳しい経済制裁を解除する「核合意」という取り決めを、英・仏・独・ロシア・中国、それにイランと結んでいたんだけど、5月上旬、突然、この合意から離脱すると言い出したんだ。

そしてイランにまた厳しい経済制裁をかけると圧力を強めている。それを聞いて、イラン産の石油が減るんじゃないかと心配して、原油価格が上昇した、というわけ。

この先、どうなっちゃうんでしょう。昔みたいに180円を超えると、もう悲鳴です。

そうね、ちょうど10年前にはリッター185円まで上がって、家庭に大きな打撃になったわね。専門家に聞いてみたけど、これから夏場は150円台前半で高止まりしそうだって。ドライブシーズンでガソリンの需要が伸びることも理由ではあるみたいね。

いま以上に値上がりするかどうかは、やっぱり、今後の国際情勢次第と話している。サウジアラビアやロシアなどの主な産油国がどう動くか。原油価格が上昇すれば、アメリカのシェールオイルと呼ばれる原油の生産が活発になる。一方で、南米の産油国ベネズエラ経済が混乱しているし、イランに対するアメリカの動きも気がかり。そんな世界の動きが、ガソリンスタンドにも及んでいるのよ。

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最近、値上げのニュースばっかりのような気がします…。

原油価格の上昇は、電気やガスの料金にも影響するからね。燃料の天然ガスの多くは原油の価格に連動して取り引きされているって知っている?
ことし7月から、大手の電力会社10社のうち6社が料金を値上げするし、都市ガスも大手4社すべてが値上げする。夏休みは車でドライブしても、エアコンをつけて家でゆっくり過ごしても出費がかさむ家庭が増えそうね。