点字や音で選挙公報をつくって届ける

今月22日に投開票が行われる山梨県知事選挙の情報を、視覚障害のある人にも詳しく伝えようと、選挙公報を音声で吹き込んだCDや、投票所で使われる候補者名を点字で表記した紙の製作作業が、甲府市で行われました。

山梨県の選挙管理委員会は、視覚障害のある人に選挙公報を音声で読み上げてCDに録音したものや点字に訳したものを配っているほか、投票所では候補者名などを点字で表記した紙を希望者に渡しています。

今月6日、甲府市の施設では選挙公報の音声版と候補者名を点字で表記した紙の製作作業が行われました。

音声版の製作では、担当者が選挙公報の内容を丁寧に読み上げて音声を収録していました。

また点字で表記した紙の製作では、担当者が選挙期日や候補者名などが点字で記された金属の板に紙を挟み、ローラーにかけていました。

山梨県選挙管理委員会 酒井洋憲さんの話
「山梨県の今後の方向性を決める大切な選挙なので、視覚障害のある有権者にも投票所に足を運んでいただきたい」

選挙管理委員会によりますと、選挙公報は点字版が200部、音声版が360枚製作され、必要な有権者に届けられるということです。

「なかなか届かない」

「みんなの選挙」のサイトには障害がある人たちからは、さまざまな声があがっています。

「点字版の選挙公報がなかなか届かず、投票先を決められない」など点字の選挙公報が届くのに時間がかかるというもので、製作が手作業で行うこともあり、告示後すぐの期日前投票には間に合わないケースが出てきています。

また、自治体や障害者団体などに事前に申請をしておかないと受け取れないこともあり、どのようにしてより早く、確実に情報を届けていくかが課題のひとつとなっています。

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