意思疎通に便利な「コミュニケーションボード」(見本つき)

障害がある人などに、指などで示しながら投票の進め方を伝える「コミュニケーションボード」などと呼ばれるツールが、さまざまな自治体で作られています。

このうち埼玉県内の投票所で使われているコミュニケーションボードは、はじめに「何かお困りのことはありませんか」と書かれていて、投票するうえで支援が必要かどうかをたずねています。

そして「筆談がしたいのですが」とか「字がかけません」などと、困りごとがイラスト付きで書かれていて、「紙とペンをお持ちします」とか「係りの者が代筆します」など、対応の方法が示されています。

また裏面には、ひらがなの五十音や、「はい」「わかりません」「いいえ」といった言葉があり、これを示しながら意志を伝えることができます。

同じような目的のボードは今さまざまな自治体で作られ、活用されています。

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さいたま市聴覚障害者協会の会長を務める川津雅弘さんによりますと、聴覚に障害のある人の中では、ボードの五十音を示すよりも筆談のほうがスムーズにコミュニケーションをとれるという人もいて、それぞれの希望に合わせて対応してほしいと話しています。

このほかにさいたま市選挙管理委員会では、筆談用のスケッチブックや点字器、可動式のスロープ、投票用紙が動かないようにするための文鎮(ぶんちん)なども準備しています。

参議院選挙では「私がご案内します」とか「投票所整理券を提出してください」など、投票所に関わる会話を文字で書いたシートを新たに作成し、投票しやすい環境作りを進めるということです。

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さいたま市聴覚障害者協会の理事の内藤龍令さんの話:
「数年前にいつもと違う投票所に行ったとき、どう対応したらいいのか迷った様子で、15分ほどスタッフ同士で相談していました。私の後ろには行列ができていて申し訳ない気持ちになり、投票所によって対応に差があると感じました。コミュニケーションボードがあることも初めて知ったので、今後どのように使われていくのか関心をもっています」と話していました。

左・内藤龍令さん 右・川津雅弘さん

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