手話通訳者を投票所に派遣(大阪 堺市)

大阪の堺市では要請があれば手話通訳者を投票所に派遣する支援を進めています。

派遣が始まったのは18年以上前で、投票日当日、手話通訳者が待機していて、要請があれば、投票所まで派遣されます。

次の参議院議員選挙でも市内の各区に1人ずつ手話通訳者が待機するということです。

利用するケースはあまりないのが実情ですが選挙管理委員会の担当者は、「いつでも要望に応えられる態勢を整えることは大事だと思っています。継続的に取り組みをすることによって、より多くの人に知ってもらいたい。」と話していました。

よりきめ細かい支援を

市では定期的に障害者団体と意見交換を行ったり、他の自治体の取り組みを参考にしたりして投票しやすい環境づくりを検討していて、投票所のスロープの設置を進めているほか、建物の構造上、設置が難しい場合は、投票所の担当者が介助をすることにしているということです。

また次の参議院議員選挙からは、投票用紙が滑るのを防ぐためのマットを、すべての投票所に2枚ずつ配布することにしていて、障害のある人などが片手で書いても用紙が滑らないように工夫をしたということです。

堺市身体障害者福祉協会の会長、杉本由紀さん:
「手話通訳の派遣や投票用紙の滑り止めマットが準備されていることは初めて知りました。障害があると投票所で不便と感じることもあると思うので、投票所に障害のある人に向けた駐車スペースを設けるなど、取り組みをさらに進めてほしい」

このページの内容はここまでです