
岩手県の知事を選ぶ選挙が始まります。
今から12年前(2011年)、岩手県では東日本大震災によって大きな被害を受けました。
津波によって漁港の町は流され、多くの人が亡くなりました。
いま漁港の町は新しい問題に悩んでいます。
サケやサンマといった昔からよくとれた魚がとれなくなっているのです。
どうしてでしょうか?

地球の温暖化によって海の温度も上がり、
魚が住む環境が変わったからではないかと言われています。
サケは、稚魚(=子どもの魚)を放流し、大きくなって戻ってきたところを
つかまえますが、戻ってくる数が大幅に減っています。
海が温かく、稚魚が死んでしまうからです。
サンマもこれまでとれていた近くの海でとれなくなり、
遠くの海までいかなければいけなくなりましたが、
船を動かす燃料が高く、お金がかかってしまいます。

このため、漁業をしている人たちの生活をどう
支えるかが議論になっています。
またあたたかい海でも生きていけるサケの稚魚を
育てるといった研究も進められています。
全国的にも有名な岩手県の漁業がどうなっていくかに注目です。
岩手県知事選挙の日程
8月17日 候補者が決まります。
8月18日~9月2日 期日前投票ができます。
9月3日 投票日です。新しい知事が決まります。