今月(2022年10月)、福島県の知事を決める選挙があります。

2011年3月11日、東日本大震災がありました。
福島県などではとても大きな地震がおこり、高い津波がきました。
津波に巻き込まれるなどして、大勢の人がなくなりました。
また津波によって福島県にある原子力発電所で大きな事故がおきました。
原子力発電所は、電気をつくるところです。
電気をつくるときに放射性物質というものが出ますが、ふつうは安全に扱われています。
しかし事故でたくさんの放射性物質が外にもれだしました。
ずっと近くにいると体に悪いくらいの量です。
そのため、多くの人が避難しました。
東日本大震災から11年以上がたちますが、福島県にはいまも人が住むことができない場所があります。
安全になって住むことができるようになった場所もあります。
しかし元の場所にもどらないで避難生活を続ける人も多くいます。
元の場所にもどっても、前とおなじくらしができるわけではないからです。
一方で戻ってきても「みんなバラバラになってさみしい」と感じている人もいるようです。
事故がおきた原子力発電所ではもう電気をつくっていませんが、こわれた燃料が残っています。
放っておくと危ないので、安全に取り出さなければいけません。
この作業には長い時間がかかるといわれています。
また、福島県には放射性物質がついてしまった土が、たくさんあるところがあります。
これをどこに持っていくかなど、難しい問題がたくさんあります。

福島県知事選挙の投票日は10月30日です。期日前投票といって、それより前に投票することもできます。(期日前投票は、10月14日から29日までです。)