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黄櫨染御袍とは
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「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」は天皇だけが身につけられる赤茶色の装束で、宮中祭祀で最も多く使われます。
桐や竹、それに鳳凰(ほうおう)や麒麟(きりん)の文様が織り込まれ、平安時代の嵯峨天皇の頃には儀式などで天皇の装束として使われていたことが確認されています。
即位を宣言する、「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」にあたる儀式では江戸時代末期の孝明天皇の代までは「冕服(べんぷく)」と呼ばれる中国風の赤い装束が使われていましたが、明治天皇の時から日本風の「黄櫨染御袍」が使われるようになりました。
天皇陛下は、令和元(2019)年5月8日の即位の礼に関連する儀式などでも「黄櫨染御袍」を着用していますが、今回の儀式では生地の厚い冬用のものを身につけられます。