宮中三殿での儀式

天皇陛下は22日午前、皇居の宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)で皇室の祖先や神々に「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」を行うことを伝える儀式に臨まれました。

皇居の宮中三殿 中央が「賢所」、右が「神殿」、左が「皇霊殿」

天皇陛下は午前9時すぎ、格式の高い純白の装束、「帛御袍(はくのごほう)」に身を包んで宮中三殿の回廊に姿を見せられました。

そして、宮中三殿の中央に位置し「天照大神(あまてらす・おおみかみ)」をまつる「賢所(かしこどころ)」に向かい、「即位礼当日賢所大前の儀(そくいれいとうじつ・かしこどころおおまえ)」に臨まれました。

天皇陛下は、歴代の天皇に伝わる「剣」と「曲玉」を持った侍従らとともに、賢所の中に入って拝礼し、日本古来のことばで記した「御告文(おつげぶみ)」を読み上げて「即位礼正殿の儀」を行うことを伝えられたということです。

続いて天皇陛下は皇室の祖先をまつる「皇霊殿(こうれいでん)」、さらに国内の神々をまつる「神殿」でも儀式に臨み、同じように拝礼して「御告文」を読み上げられたということです。

このあと午前9時40分ごろ、皇后さまが、純白の十二単(じゅうにひとえ)に身を包み、「おすべらかし」と呼ばれる髪型で、宮中三殿に姿を見せられました。そして天皇陛下と同じ順に「宮中三殿」を回って拝礼されました。

その後、秋篠宮ご夫妻をはじめ参列した8人の皇族方が宮中三殿の前で拝礼され、さらに三権の長や閣僚などおよそ50人も拝礼しました。

皇室の行事として行われた「宮中三殿」での儀式は午前10時半すぎに終了しました。

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