ペンス副大統領 指名受諾演説

アメリカ大統領選挙に向けた共和党の全国党大会で、ペンス副大統領が指名受諾演説にのぞんだ。演説のポイントをまとめた。

アメリカの可能性を信じる大統領が必要 民主党は全国党大会の4日間、アメリカを攻撃することに充てました。バイデン氏は、「アメリカは暗黒の時期にある」と言いました。しかし、トランプ大統領が言うように、「ジョー・バイデンがアメリカの暗闇を見ている中、われわれはアメリカの偉大さを見ている」のです。 こうした困難の時期において、わが国は、アメリカを信じる大統領が必要です。どんな困難にも立ち向かい、あらゆる敵を破り、われわれの自由を守る、アメリカ人の無限の可能性を信じる大統領が必要です。アメリカには、トランプ大統領があと4年必要です。 4年前、私はトランプ氏と、共に闘うことを決めました。トランプ氏にはリーダーシップがあり、アメリカを再び偉大にするビジョンを持っていることを知っていたからです。この4年間、私は大統領がアメリカ国民との約束を果たすために、毎日、容赦のない攻撃に耐え、立ち上がる姿を見てきました。トランプ大統領の私への信頼、共和党からのサポートと神の恩恵に感謝し、私は謹んで、アメリカの副大統領候補の指名を受けます。 この4年間、私は、大統領と共に緊密に仕事をしてきました。カメラが回っていないときの彼の姿も見てきました。アメリカ国民は、トランプ大統領に対してさまざまな見方をしていますが、トランプ大統領がアメリカをどう見ているかは疑いようがありません。彼は、ありのままのアメリカを見ています。ほかのどの国よりも世界に利益をもたらした。抗議よりも感謝されるべき国家です。もし、われわれの伝統が侮辱され、品位が落とされているときに黙っている大統領のほうがいいのであれば、それなら、彼ではありません。 トランプ大統領とパートナーを組むまで、私たちは全く異なる道のりを歩んできました。私たちは、違うという人もいます。けれども、この4年、彼が苦労してきた姿を見て、私はいくつかのことを学びました。彼は、彼独自の手法で、彼なりの表現をするということです。彼はどんなことも受け止め、意見があれば共有します。彼はみんなを飽きさせません。そして、何よりも大事なことは、彼は約束を守りました。 トランプ大統領は実行者です。大統領執務室に、これほどの独立性やエネルギー、決断力をもたらした大統領はいません。

トランプ大統領の実績 4年前、私たちは、予算削減で空洞化していた軍と、回復の鈍い経済を引き継ぎました。過激派組織IS=イスラミック・ステートがペンシルベニア州の2倍の広さにあたる土地を支配していました。 われわれが最も大切にしている宗教の自由や生存権への攻撃を目の当たりにしました。 トランプ大統領が就任したのは、そんな時です。就任したその日から、公約を果たしました。彼は、軍を再建しました。国防予算の増額に署名し、新たな組織、宇宙軍を創設しました。 去年、アメリカ軍は、わずかに残っていたISが支配する土地を制圧しました。彼らのイスラム帝国を潰し、彼らのリーダーを倒しました。
そして、トランプ大統領が、世界で最も危険なテロリストの殺害を指示しました。二度とアメリカ人に危害を加えることはできません。イランの司令官は死んだからです。
私たちは、敵に立ち向かいました。トランプ大統領は公約を守り、イスラエルの首都、エルサレムにアメリカ大使館を移転しました。 経済でも、トランプ大統領は公約を守り、アメリカの歴史上、最も大規模な減税や税制改革を行いました。公平で自由な貿易のために闘いました。最初の3年で、大企業と中小企業合わせて700万の雇用を生み出しました。 アフリカ系アメリカ人とヒスパニック系アメリカ人の失業率は過去最低となりました。女性が投票する権利を得てから100年の記念すべき年に、トランプ大統領のもとで、女性の失業率は、この65年で最低となりました。これまでで最も多くの国民が働いているのです。 最初の3年で世界で最も良い経済を作りあげました。私たちはアメリカを再び偉大にしたのです。 中国で新型コロナウイルスが発生しました。アメリカ国内で新型コロナウイルスが広まる前に、トランプ大統領は、世界で第2位の経済大国・中国からの渡航をすべて禁じました。この対応は、多くの国民の命を救いました。 私たちは検査や必要な物資の供給のために民間企業と連携しています。1日当たり80万の検査を行い、すばらしい医師や看護師、医療従事者のために数十億の防護服などを提供できるよう調整しました。病院を建設し、軍医を増やし、5000万の雇用を守る緊急対策を制定しました。 先週、バイデン氏は、「奇跡は来ない」と言いました。ジョーは、アメリカは奇跡の国であることを理解していないようです。世界で最も安全で効果的なワクチン開発が順調に進み、年内にも開発できるのです。 アメリカ国民の思いやりと勇気で、拡大のスピードは緩やかになり、弱者を守り、命を守っています。私たちは再び、アメリカを開放していきます。 トランプ大統領が最初の3年で築き上げた強力な土台があったからこそ、この3か月で9300万の雇用を取り戻すことができたのです。私たちはアメリカの学校を再開させます。この先、経済や学校を再開させる中、これからも、アメリカ国民の健康を第一に考えることを約束します。 経済を取り戻す中、われわれには果たすべき役割があり、選択すべきことがあります。11月3日、自問してください。経済を再建させるために誰を信じたらいいのか?大恐慌以来、経済回復に時間のかかった時期に在職していた政治家か?それとも、世界で最も強い経済を作ったリーダーか。アメリカを元どおりにするための選択は明らかです。ホワイトハウスには、トランプ大統領があと4年必要です。

「法と秩序」をもたらす 今、われわれは試練の時にいます。世界規模のパンデミックの中、国内に回復の兆しが見え始めているこのときに、主要な都市では、暴力や混乱が起きています。トランプ大統領と私は、平和的なデモを行う権利は支持します。しかし、暴動や略奪は平和的なデモではありません。銅像を倒すのは、言論の自由ではありません。そのような行いをする人は、法の下に裁かれるでしょう。 私たちは、あらゆる人種や信条を持つ国民に対して、「法と秩序」をもたらします。警察官が最高の人たちであることを知っています。毎日、命を危険にさらしているのです。 バイデン氏は、アメリカには構造的差別があると言い、警察官は「マイノリティーに対する暗黙のバイアス」があると言います。そして、警察の予算削減を支持するか問われると、彼は「もちろん」と答えました。彼は、暴力につながる政策をとります。厳しい事実ですが、バイデン氏のアメリカでは安全は確保されません。トランプ大統領のもと、われわれは警察を支持します。警察の予算を削減することはありません。

バイデン氏は急進左派のトロイの木馬 民主党の綱領は、アメリカは大志ではなく妬みによって突き動かされ、隣人に対しても、愛ではなく反感を抱くことを信条としています。民主党は、アメリカの人たちがどう生きるべきか命令すべきだと信じています。私たちの政策は、自由が基本にあります。 公平で自由な貿易のため、トランプ大統領は中国に立ち向かい、お手上げ状態だった経済の状況に終止符を打ちました。バイデン氏は共産主義の中国のチアリーダーです。 バイデン氏は、急進左派のトロイの木馬にすぎないということは明確です。

アメリカがアメリカであり続けるために 先週、バイデン氏は、今回の大統領選挙は民主主義への投票だと言いました。しかし、経済回復や「法と秩序」への投票でもあります。われわれの国の礎に関わることを決める選挙でもあります。アメリカ人がより保守になるかリベラルになるかではなく、共和党になるか民主党になるかではなく、今回の選挙は、アメリカがアメリカのままでいるかどうかの選択です。 アメリカは、交差点にいます。トランプ大統領は、自由と好機への道筋をつけました。しかし、バイデン氏は、社会主義と衰退へと導きます。そうはさせません。トランプ大統領はアメリカと、アメリカ人の良さを、そして、アメリカ人が自由に夢をかなえられる無限の可能性があることを信じています。トランプ大統領は、アメリカへの約束を守るために、日々、闘っています。アメリカンドリームの可能性を広げるために、闘っています。今度は彼のために私たちが闘う番です。