トゥルシー・ギャバードTulsi Gabbard

下院議員

顔写真:トゥルシー・ギャバード(Tulsi Gabbard)

トゥルシー・ギャバード氏は、アメリカ領サモアの出身。

ハワイ州選出の下院議員を務めている。大統領選挙に立候補したのは、2019年1月。

高校まで、家庭で学習するホームスクールで教育を受けた。
ハワイという多民族、多宗教の環境で育ち、母の影響を受けてヒンドゥー教徒になった。

2002年に、21歳の若さでハワイ州議会議員に当選。当時、ハワイ州議会議員としては史上最年少で、全米でも最も若い女性の州議会議員となった。

2001年の同時多発テロ事件を機に、軍に入隊。
2004年から2005年にイラクに、2008年から2009年にクウェートに派遣され、少佐に昇進した。
2017年にシリアに渡航した際、アメリカの連邦議会の議員として、初めてアサド大統領と面会したことで注目を集めた。
立候補後、髪の毛の一部が灰色であることが注目を集め、「イラクに派兵された時に、色が変わった。イラクで犠牲になった人たち、戦争の代償と平和の大切さを忘れないためにそのままにしている」と語っている。

ギャバード氏は、日米関係の強化に取り組む、対日友好議員連盟「ジャパン・コーカス」のメンバーのひとり。

サーフィンが得意で、ブラジルのカポエイラも長年、習っていた経験がある。

トランプ大統領の元側近だったバノン氏がギャバード氏の政治的手腕を認め、大統領就任前にトランプ氏との面会を仲介したことが話題となった。

そのこともあってか、トランプ大統領からは、いまのところ、まだ「あだ名」はつけられていない。ギャバード氏は、2019年6月末までに、およそ600万ドル、日本円にして6億5000万円近い選挙資金を集めた。

ギャバード氏は2020年3月19日、候補者指名争いからの撤退を表明した。

(国際部記者 松崎浩子)