ピート・ブティジェッジPete Buttigieg

インディアナ州サウスベンド前市長

顔写真:ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)

ピート・ブティジェッジ氏は、中西部インディアナ州サウスベンド市の出身。
ここの市長を2期務めた。
アメリカ人でも名前が発音しにくいため、「ピート市長」と呼ばれていた。

大統領選挙に立候補したのは、2019年4月。
立候補を表明している候補の中で最年少。

名門のハーバード大学やオックスフォード大学を卒業。
その後、コンサルタント会社に就職した後、政界に進出。
市長在任中には従軍して、アフガニスタンへの7か月間の派兵も経験した。

スペイン語やノルウェー語など8か国語を話す。

同性愛者であることを公言し、夫とともに選挙活動を展開していて、民主党からは、初めての同性愛者の大統領候補。

また、敬けんなカトリック教徒でもある。こうした生い立ちや経歴、政策上の立ち位置などから、比較的、幅広い層からの支持を獲得できるのではないかという見方もある。

ピアノやギターを弾き、地元のオーケストラでピアノ演奏を披露したこともあるほどの腕前。

トランプ大統領は、ブティジェッジ氏のことをアメリカの風刺雑誌のキャラクターに似ているとして「アルフレッド・E・ニューマン」とあだ名をつけ、「絶対に大統領になることはない」と一蹴している。

ブティジェッジ氏は、2019年6月末までに、およそ3200万ドル、日本円にして34億円あまりにのぼる選挙資金を集めた。

ブティジェッジ氏は2020年3月1日、演説を行い、候補者指名争いから撤退すると表明した。

(国際部記者 岡野杏有子)