フリアン・カストロJulian Castro

前住宅都市開発長官

顔写真:フリアン・カストロ(Julian Castro)

フリアン・カストロ氏は、南部テキサス州サンアントニオ市の出身。
立候補を表明したのは2019年1月。

祖母がメキシコからの移民で、カストロ氏は移民3世。
もし大統領に当選すれば、アメリカ初のヒスパニック系の大統領となる。

スタンフォード大学やハーバード大学ロースクールを卒業。法律事務所で働いた後、2001年に26歳の若さでサンアントニオ市の議員に当選した。

その後、サンアントニオ市長を務め、2014年から3年間、オバマ政権下で、住宅都市開発長官を務めた。

2012年の民主党大会で基調演説を行って注目を集め、民主党の若きホープの1人として目されてきた。

その注目の集め方や若さから、オバマ前大統領になぞらえ「ラテン系のオバマ」と呼ばれることも。前回の大統領選挙では、「民主党のクリントン氏の副大統領候補か?」とも取り沙汰された。

双子の弟、ホアキン・カストロ氏は、テキサス州の下院議員で、日米関係の強化を目指す超党派の議員連盟「米日コーカス」の共同議長を務める。フリアン氏自身も、日本語を勉強していたことがある。

選挙活動や演説の中で、メキシコからの移民3世として育った生い立ちを繰り返し語るとともに、トランプ政権の移民政策を「排他的だ」と批判している。

年々、増加しているヒスパニック系の有権者の支持をどこまで獲得できるかが注目。

カストロ氏は、2019年6月末までに、およそ410万ドル、日本円にして4億3000万円あまりの選挙資金を集めている。

カストロ氏は2020年1月2日、候補者指名争いから撤退すると表明。

(国際部記者 松尾恵輔)