エリザベス・ウォーレンElizabeth Warren

上院議員

顔写真:エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)

エリザベス・ウォーレン氏は、南部オクラホマ州の出身。

現在は、東部マサチューセッツ州の上院議員で、「反ウォール街」の姿勢を貫く、民主党左派を代表する有力議員の1人。

中流階級で育ち、父親が病気になると、医療費などで家計が一層苦しくなり学費の安いコミュニティカレッジ(公立の2年制大学)に通った。
最終的には、ラトガース大学で法律の学位を取得し、破産法を専門に、ハーバード大学などで教べんをとっていた。

大統領選挙に立候補したのは、2019年2月。

自身の経験から、経済的に困窮する中流階級への支援を訴え、一部の経営者が利益を牛耳るビジネス界に対して批判的な姿勢を貫いていて、大企業や富裕層への増税を主張している。

政界に影響力を持つ人物などからの大口の献金は受け取らない方針を示し、個人からの少額の献金が中心。
2019年6月末までに、3500万ドルあまり、日本円にしておよそ38億円の選挙資金を集めた。

トランプ大統領から「ポカホンタス」というあだ名を付けられ話題になった。
これは先住民の女性の名前で、ウォーレン氏が先住民に祖先がいるという主張でキャリアを有利に進めてきたとの批判から付けられたもの。

これを受けてウォーレン氏はDNA検査の結果を公表し、先住民との血縁は確認できたものの、つながりは薄いことが明らかになった。

ハーバード大学で法律を教える夫とは、法律関係の会議で出会い、ウォーレン氏からプロポーズしたとも。選挙の集会などには、必ずといっていいほど2人一緒に現れるおしどり夫婦として知られている。

ウォーレン氏は2020年3月5日、候補者指名争いからの撤退を表明した。

(国際部記者 山田奈々)