コーリー・ブッカーCory Booker

上院議員

顔写真:コーリー・ブッカー(Cory Booker)

コーリー・ブッカー氏は、首都ワシントン出身。

現在、東部ニュージャージー州の上院議員を務めている。
大統領選挙に立候補したのは2019年2月。

今回の選挙で、ふたりいるアフリカにルーツのある候補のうちのひとりで、奴隷や差別に苦しんだ黒人の歴史について考える「黒人歴史月間」に合わせて、立候補を表明した。

ブッカー氏は、スタンフォード大学やイェール大学のロースクールで学び、卒業後は、地元のニュージャージー州で低所得者層を支援するNPOで働いていた。

29歳で政界に進出。犯罪発生率が高く「全米で最も危険な都市」の1つと言われたこともある、ニューアーク市の市長を2013年までの7年間務め、住環境の整備や治安の回復、学校改革など市民の生活改善に尽くした。

市長みずから街に出て、朝4時までパトロールするなど治安の回復に力を注ぎ、就任後、2年の間で、殺人事件の発生率がおよそ30%低下した。

また、市長在任中には、近所で起きた火事で、みずから炎に飛び込み、家の中に取り残された女性を救ったとして、当時、取り上げられた。

ブッカー氏は独身で、卵や乳製品も食べない「ビーガン」という菜食主義者としても知られている。

上院議員になったあとは司法制度問題に取り組んだほか、去年9月、トランプ大統領が最高裁判事に指名したブレット・カバノー氏の公聴会では、性的暴行の疑惑を追及したことで注目を集めた。

立候補表明後、ことし6月末までに1200万ドルあまり、日本円にして13億円あまりの選挙資金を集めた。

ブッカー氏は2020年1月13日、候補者指名争いから撤退すると表明。

(国際部記者 白井綾乃)