ベト・オルークBeto O’Rourke

前下院議員

顔写真:ベト・オルーク(Beto O’Rourke)

ベト・オルーク氏は、南部テキサス州エルパソ市出身。

テキサス州選出の前下院議員。
巧みなその演説スタイルから「オバマ前大統領の再来」とも言われた。

アイルランド系アメリカ人で、本当の名前は「ロバート」。
しかし、ヒスパニック系が多いテキサス州出身のオルーク氏は、スペイン語ふうに「ベト」と呼ばれている。

コロンビア大学卒業後は、エルパソ市議会議員を経て、連邦議会の下院議員を3期務めた。

2018年の中間選挙では、テキサス州の上院議員選挙に立候補した。共和党の牙城で、現職共和党議員を得票率でおよそ3ポイント差まで追い詰め、その名を全米にとどろかせた。

大統領に立候補したのは、2019年3月。

SNSを駆使した選挙戦に力を入れ、散髪する様子や、朝食を食べる様子なども公開して、親しみやすさを有権者にアピールしている。

また、2019年8月に、地元エルパソの大型小売店で起きた銃の乱射事件後、銃規制の強化を訴えている。

大学時代は、パンクロックのバンドメンバーとして全米各地でツアーを行ったり、卒業後は住み込みのベビーシッターや美術品の搬送の仕事をするなど、さまざまな経歴をもっている。

演説の特徴はオバマ前大統領のようにジェスチャーを数多く交えながら話すことで、トランプ大統領からは「あんなに手ぶりの多い人は見たことがない」とからかわれてる。

大統領選挙では、立候補を表明してからわずか24時間で、およそ7億円の献金を集めた。

2019年6月末までに、およそ1360万ドル、日本円にして15億円近くにのぼる選挙資金を集めた。

オルーク氏は2019年11月1日、声明を発表し、候補者指名争いから撤退すると表明した。

(国際部記者 栄久庵耕児)