バーニー・サンダースBernie Sanders

上院議員

顔写真:バーニー・サンダース(Bernie Sanders)

バーニー・サンダース氏は、ニューヨーク出身。
東部バーモント州の無所属の上院議員で、議会では、民主党の会派に所属している。

民主党から立候補している候補者の中では最高齢の78歳。

2016年の大統領選挙の民主党の候補者選びでは、格差の拡大に不満を持つ若者たちからの熱狂的な支持を得て、クリントン氏と、最後まで指名争いをした。

ニューヨーク・ブルックリン地区のユダヤ系移民の家庭に生まれ、幼少期に格差を目の当たりにした経験が政治の原点だという。

大学時代には、人種差別に反対し、公民権運動のデモに参加した際に警察に逮捕されたことがあるほか、ベトナム戦争に反対する活動にも参加した。

大工や映画監督、ハーバード大学で教べんをとるなど多彩な経歴を持ち、1981年からは、バーモント州バーリントン市の市長を8年間務めた。

「民主社会主義者」を自称する、民主党会派で最もリベラルな議員の1人。社会の格差を是正し、富裕層への増税や国民皆保険、公立大学の無償化などの実現を主張している。

前回の大統領選挙では、若者たちを中心に支持を広げたが、今回は、民主党左派を代表するウォーレン氏も立候補しているため、これまでの支持層の動向が注目される。

また、10月には胸部の不調を訴えて、選挙活動をしばらくの間、見合わせ、高齢ゆえ、その健康面への懸念も出ている。

トランプ大統領からは、「Crazy Bernie=クレイジーなバーニー」とあだ名を付けられたのに対し、サンダース氏はトランプ大統領のことを「病的虚言者」と呼び、「クレイジーなのは人種や性別で人を差別する大統領がいることだ」と反論している。

サンダース氏は、2019年6月末までにおよそ4600万ドル、日本円にして49億円近くにのぼる選挙資金を集めた。

サンダース氏は2020年4月8日、候補者指名争いからの撤退を表明した。

(国際部記者 紙野武広)